NHK 台風被害の誤報は「1年前の」テロップ使用

[ 2019年9月18日 17:42 ]

東京・渋谷区のNHK社屋
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 NHKは8月の台風10号に関する災害情報で誤ったテロップを放送したことについて、18日の木田幸紀放送総局長の定例会見で経緯を説明した。

 8月15日午後8時台に総合テレビの番組を放送中に、画面の一部で災害情報について「大阪 滋賀 三重で9人死亡」などと誤った内容の字幕を表示。午後9時台のニュース番組でアナウンサーが「関係のない過去の災害の情報が出てしまいました。大変失礼いたしました」と謝罪した。

 編成局の担当者によると、テロップは「1年前の台風の情報がまだコンピューターの中に残っていて、それに気づかずに出してしまった」と前年の台風情報を表示してしまったという。「(コンピューターに)残しておいた問題と、それを出すにあたってチェックがおろそかになっていた、その2つの問題」からだとした。

 再発防止に向けては、「過去に出したテロップは速やかに削除する。チェック態勢をより二重、三重にすることで防止策を図っております」と明かした。

 同じテロップを使い回してきた経緯があるといい、「災害時は何度か使うケースがある。夜のニュースで使ったものを翌朝のニュースで使ったり。(テロップを)保管していて、何かあったときには速やかに対応できるということも考えていたんですけど…」とも。今回問題のテロップはコンピューターのより深い部分に保存されており、「残っていることに気づいていなかった」と答えた。

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2019年9月18日のニュース