降旗康男監督死去 84歳 「鉄道員」など高倉健さんとのコンビ多数「赤いシリーズ」演出

[ 2019年5月27日 05:30 ]

映画監督・降旗康男さん
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 「駅 STATION」「鉄道員(ぽっぽや)」など高倉健さんとのコンビで多くの秀作を生んだ映画監督の降旗康男(ふるはた・やすお)さんが20日午前9時44分、肺炎のため東京都内で死去した。東映が26日に発表した。84歳。長野県出身。葬儀・告別式は生前の遺志で親族だけで営んだ。喪主は妻典子(のりこ)さん。お別れの会などは行わない予定。岡田准一(38)が主演した17年公開の「追憶」が遺作となった。

 滋味あふれる人間ドラマを数多く紡ぎ出した名監督が静かに逝った。関係者によると、「追憶」の撮影終了後にパーキンソン病を発症し、療養していた。今年4月中旬に体調を悪化させて入院。肺炎を患い、回復しないまま息を引き取った。

 密葬が営まれ、祭壇には愛飲していた清酒「久保田 千寿」と愛用のメガネ、時計が供えられ、故人が大好きだったというポルトガルの民俗歌謡「ファド」を流して家族が別れを告げた。

 1957年、東京大学文学部を卒業して東映に入社。66年に「非行少女ヨーコ」で監督デビュー。菅原文太さんの「現代やくざ」シリーズや健さんの「新網走番外地」シリーズなどを手掛けた。

 74年に東映を退社してフリーになった後は「赤い疑惑」をはじめとする山口百恵さん主演の「赤いシリーズ」などテレビドラマの演出にもさえを見せた。「78年公開の「冬の華」で4年ぶりに映画界に戻ってから「あ・うん」「居酒屋兆治」「夜叉」「ホタル」、そして12年公開の「あなたへ」まで計20作で健さんと組み、映画史に大きな足跡を残した。

 穏やかな人だったが、内には熱いものを秘めていた。健さんの遺作となった「あなたへ」の撮影現場では「健さんの真っすぐ立った姿の美しさは印象的ですね」と目を細めた顔が忘れられない。

 ≪映画プロデューサー 坂上順氏死去≫降旗監督の訃報とともに東映は「鉄道員(ぽっぽや)」や「ホタル」などを手掛けた映画プロデューサーの坂上順(さかがみ・すなお)氏が18日午前1時8分、多臓器不全のため東京都内の病院で死去していたことも発表した。79歳。旧満州出身。葬儀・告別式は既に営んだ。喪主は弟直(ただし)さん。1962年に東映に入社。73年「ゴルゴ13」でプロデューサーデビュー。主な作品に「新幹線大爆破」「動乱」「鉄道員(ぽっぽや)」「ホタル」「剱岳 点の記」「はやぶさ 遥かなる帰還」などがある。

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