蜷川さん 妻の名呼び天国へ…長女・実花さん 孫にデレデレの素顔明かす

[ 2016年5月16日 05:30 ]

蜷川幸雄氏の祭壇

 多臓器不全のため12日に死去した演出家の蜷川幸雄(にながわ・ゆきお)さん(享年80)の通夜が15日、東京・青山葬儀所で営まれ、ファンも含め約1600人が参列した。遺影は長女で写真家の蜷川実花さん(43)が「生涯現役」をイメージして撮影。「孫にはデレデレしてイチャイチャしていた」と、演出の鬼と呼ばれた父の家庭での素顔も明かした。葬儀・告別式は16日正午から同所で行われる。

 稽古中に灰皿を投げつけた鬼の演出家は、家庭では優しいパパだった。5カ月間の入院中、ほぼ毎日病室に通ったという実花さんは「亡くなるまでの1週間は“ありがとう”としか言わなかった。2、3日前に私が“あとは任せてね”と言ったらうなずいてくれた」と振り返った。

 最後に発した言葉は「真山は?」だった。女優でキルト作家としても活躍する妻の芸名が真山知子。その夫人が病室にたまたま不在だった時に発したという。実花さんは「父と母はとても仲が良く、いいコンビだった。でも、仕事が一番で走ってきた父だったから、まさか最後の言葉がそう(母)だとは」と家族でも驚いたという。

 孫を溺愛する“じいじ”でもあった。「私の息子と仲良くて、孫には外で見せたことがないようなデレデレした甘い顔でイチャイチャしていた」と素顔を明かした。家庭で怒っても「物は投げなかった。感情的になることはなく、論理的に怒った」と回想。実花さん自身は「おまえ、最近流行(はや)ってるらしいじゃん」と褒め言葉をかけられたことが一番うれしかったという。

 夫人と次女麻実さん、実花さんの息子らが臨終を見届けた。実花さんは仕事のために病室を出た20分後に電話で訃報を聞いた。入院生活を振り返り「何回も危ないという瞬間があったけど、そのたびに鮮やかによみがえってきた。心の中では何度もお別れをしていたので、覚悟はしていた。家族全員で最後まで駆け抜けることができた」と、涙を見せることなく気丈に語った。

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