関西大学野球リーグ

【阪神大学野球・大産大】「野球ができる喜び」胸に全員野球

[ 2021年3月31日 22:16 ]

<阪神大学野球特集>大産大の宮崎正志監督(右)と中西龍一主将

 屈辱を晴らすためには結果を出すしかない。大産大ナインにとって成長を示す春になる。昨秋リーグ戦は開幕直前に部員の新型コロナウイルス感染が判明し、第2節までの出場を辞退。第3節からの6試合は未勝利に終わった。

 悔しさを忘れることはできない。だが、それ以上に野球ができる喜びを知ったことが一番の財産だ。

 中西龍一主将(4年=日本航空)は言った。

 「試合ができなくても、誰も文句を言うことなく、むしろ互いを刺激し合っている姿を見て、やっぱりみんな野球が好きなんだと実感した」

 コロナ下で昨年12月から2月17日まで高校と併用使用するグラウンドが閉鎖された。中西龍主将ら4年生幹部7人は部員120人を8グループに分け、ビデオ通話アプリZoomを通じたオンライン練習を実施した。

 指導者を交えて行われた週に1度のミーティングでは、パワーポイントを用いて成果を報告する者もおり、中西龍主将は「みんなが自主的に考えて行動できるようになり、僕らの代でやってやろうという気持ちが強くなった」。最大の武器は結束力だ。

 リーグ戦の経験が少ない投手陣を土井佑斗(4年=交野)や藤原輝政(4年=緑風冠)らの主軸がカバーする。全員野球で08年秋以来の優勝をたぐり寄せる。

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