DeNA・筒香 4番で1712日ぶり本塁打!打てば勝つ 今季3発全て決勝弾

[ 2024年5月23日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA2―1ヤクルト ( 2024年5月22日    神宮 )

<ヤ・D>4回、2ランを放つ筒香(撮影・島崎忠彦)
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 打てば勝つ!

 DeNA・筒香が4番の仕事を果たす一振りだ。白球を打ち上げた瞬間、確信歩きの大砲に左翼席のファンも酔いしれた。

 「状態があまりよくない中で勝ちに貢献できてよかった。強い打球を心がけ後ろにつなぐ思いでいきました」

 4回1死一塁、小沢の真ん中直球を粉砕した。「4番」では19年9月14日ヤクルト戦以来、1712日ぶりとなる右中間への先制3号2ラン。打順別で断トツとなる通算145本目のアーチで存在感を示した。復帰後12試合で打率・220と数字はなかなか上がってこないが、ここまで3本のアーチは全て決勝弾だ。

 14日の巨人戦(富山)。試合前の打撃練習で福本誠打撃投手に「今日は内に投げてください」と内角をリクエストした。通常は外角球を流し打つことから開始する打撃練習。同打撃投手も「驚いた。やはり内角が打てないことを気にしていたのかな」と振り返る。内角の直球に対し腰が回転しない。帰国後ももがき苦しんでいた。

 光明は前日に見いだした。第2打席で小川から超特大の右飛を放ち、6回の第3打席ではエスパーダから右翼ポール際に同じく特大のファウルを飛ばした。力の入ったフルスイングに田代打撃コーチも「昨日のライトの打球から良くなった」と復調に手応えを感じ取っていた。

(離脱の牧の穴埋める/) 主将への思いも背負う。18日の中日戦で不動の4番・牧が右太腿裏を肉離れし、離脱を余儀なくされた。19日から4番を託される形となり「牧が帰ってくるまでしっかり戦う」。復帰までその座を全うする覚悟で、バットにその思いを込めた。

 2連勝の立役者となり、借金1と完済間近。4位だが、首位阪神とは3・5ゲーム差しかない。「僕が4番どうこうより、昨日も今日も勝ったこと、それが一番です」。謙虚な姿勢で「打てば勝つ」男の存在が、チームを力強く支える。(大木 穂高) 

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