大谷翔平 第1打席は左前打で4試合連続安打 鮮やかな流し打ちに現地実況は「イチローのようだ」

[ 2024年5月23日 11:21 ]

ナ・リーグ   ドジャース―ダイヤモンドバックス ( 2024年5月22日    ロサンゼルス )

初回、左前打を放つドジャース・大谷(撮影・光山 貴大)
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 ドジャース・大谷翔平投手(29)が22日(日本時間23日)、本拠でのダイヤモンドバックス戦に「2番・DH」で先発出場。第1打席に左前打を放ち、連続試合安打を4に伸ばした。

 初回は1死走者なしでオープナーの先発左腕ヒューズとの対戦。大谷、フリーマン対策か、ダイヤモンドバックスベンチは当初先発とみられていた先発右腕ネルソンから変更して変則左腕を投入してきたが、大谷は初球の外角スライダーをバットの先で捉えて左前へ落とした。鮮やかな流し打ちに現地実況は「殿堂入りするイチローのようだ」と称えた。ヒューズはフリーマンを三邪飛に打ち取って2死を奪うと、ネルソンに交代。大谷はスタートを切らず、スミスは空振り三振に倒れて初回は無得点に終わった。

 第2打席は0―0の3回1死二塁。右腕ネルソンに対し、フルカウントまで持ち込むと最後は内角直球を101.1マイル(約162.7キロ)の痛烈な打球ではじき返したが、打球は上がらずに二塁正面へのゴロだった。続くフリーマンも右飛に倒れ、先制点は奪えなかった。

 0―3の5回無死一、二塁と好機で迎えた第3打席は内角カットボールに差し込まれて中飛。0―4の7回2死走者なしでは、対大谷対策で投入された変則左腕マンティプライに一ゴロに打ち取られた。

 大谷は前日の同戦で三盗を含む2盗塁をマークするなど、日本選手歴代単独3位のメジャー通算99盗塁を記録。今季13盗塁とし、年間で換算すると41本塁打&41盗塁ペース。過去5人しかいない「40―40」達成を期待させるハイペースで数字を積み上げている。ロバーツ監督は盗塁に関して走者の判断に委ねる「グリーンライト」を大谷に与えているか質問が及ぶと「95%は彼の判断」と返答。「時々、打者に打たせたい時、あるいはゲームの状況を考えて、一塁ないしは二塁にとどまることを要求することがあるが、95%は任せている」とほとんどがグリーンライトと説明した。

 大谷は49試合を終えて打率.356、13本塁打、13盗塁を記録。大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者は、1900年以降に開幕から50試合時点で打率.350、10本塁打、10盗塁以上を記録したのは過去4人と自身のXに投稿した。1958年のウィリー・メイズ(打率.424、14本塁打、10盗塁)、1997年のラリー・ウォーカー(打率.415、15本塁打、11盗塁)、2005年のブライアン・ロバーツ(打率.368、11本塁打、13盗塁)、2018年のムーキー・ベッツ(打率.352、18本塁打、13盗塁)の4人で、ウォーカーとベッツの2人がMVPを同年に獲得している。

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