DeNAバウアー 6戦連続の最多10被弾もユーモア返し「今日は1本しか打たれなかったので今度は0に」

[ 2023年6月9日 21:24 ]

交流戦   DeNA4―2オリックス ( 2023年6月9日    京セラD )

<オ・D>ヒーローインタビューを終え笑顔でポーズするバウアー(撮影・奥 調)
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 DeNAが珍しい“逆転劇”で連勝を決めた。牧秀悟内野手(25)が1点を追う6回に同点の左前適時打。その後、相手三塁手・広岡の悪送球の間に二走・関根に続き激走生還。珍しい逆転の“3ラン”となった。投げてはトレバー・バウアー投手(32)が7回108球5安打9奪三振2失点(自責1)と力投を見せ今季3勝目を挙げた。

 デビューから登板6試合連続被弾で両リーグ最多を更新する10本目の本塁打を許しても勝利をつかんだ。敵地でのヒーローインタビューに登場した超大物助っ人は、昨年の日本一球団に敬意を表し「素晴らしい打線の、素晴らしいチームを相手に投げることを楽しみにしていました。そのチームに勝つことができてうれしいです」と笑顔で語った。

 頓宮に打たれた本塁打についてはユーモアたっぷりに「今日は1本しかホームランを打たれなかったので、今度はゼロに抑えたいと思います」とニヤリ。京セラDに詰めかけた両軍ファンの心をがっちりとつかんだ。

 敵地ながらブルーのユニホームに染まった左翼席に向けて「ベイスターズファンは一番です!」と語り掛けたサイ・ヤング賞右腕。中5日での登板でも108球を投げ抜き、タフネスぶりを改めて証明できた一戦となった。

 先発のバウアーは、牧、オースティンの連続二塁打で先制した2回に先頭の頓宮を空振り三振に仕留めた後、中川に右前打を許す。続くゴンザレスとのメジャー対決は、中川に盗塁を許すも、フルカウントからの8球目に渾身のスライダーで空振り三振。2死二塁で迎えた紅林への初球だった。内角へのややシュート回転の155キロ直球に伊藤光がまったく反応できず。ミットをかすったボールはファウルゾーンを転々。その間に二走・中川に好走塁を許し同点に追いつかれた。

 同点の4回には両リーグ最多を更新する今季10本目の本塁打を頓宮に打たれ勝ち越しを許した。それでも最速159キロを計測するなど気迫の投球で耐え続けたバウアーは7回108球を投げ抜き、5安打9奪三振2失点(自責1)。6回に相手のミスもあり逆転したリードを守り抜いた。8回は伊勢、9回は守護神・山崎が得点を許さず、交流戦4カード目となるオリックスとの初戦を制した。連勝で交流戦首位タイを守り、バウアーは2勝目を挙げた3日の西武戦(横浜)から中5日の登板で来日初の連勝。今季3勝目(2敗)を挙げた。

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