元西武でボートレーサー野田昇吾に辻前監督がエール「期待しかない」 始球式で本拠地来場

[ 2023年6月9日 17:49 ]

交流戦   西武―ヤクルト ( 2023年6月9日    ベルーナドーム )

記念撮影をする野田昇吾(左)と辻発彦前監督
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 西武引退後にボートレーサーに転身した野田昇吾が始球式のため、ベルーナドームを訪れ、解説で来場していた辻発彦前監督(本紙評論家)からエールを受けた。

 久しぶりの本拠地。入団時から指導を受けてきた辻氏と再会を果たすと、「ピンチで一人一殺の場面で投げていた。ボートレースでも緊張しないと言うくらいだから肝が座っている。まだまだ始まったばかり。期待しかない。ケガなく頑張って」と背中を押された。

 野田は昨年11月3日、ボートレース戸田での1レースでデビュー。辻氏は西武時代の応援タオルを手に6号艇の野田の単勝3000円を買って応援するなど気にかけてきた。マウンドとは全く違う景色で戦う野田は「ヘルメットを被っているし、エンジンの音も聞こえるので自分の世界に入れる。100分の1の世界なのでスタートに集中してます。死ぬかもしれないという緊張の中で勝負している。野球より稼ぎたいし、何よりも長く続けて60歳まで頑張りたい」と笑顔で話した。ボートレースファンだけでなく、西武ファンや野球関係者のエールに応えるため、必死にハンドルを握っている。

 野田は16年に西武に入団し、5年間で通算144試合に登板し、4勝1敗1セーブ26ホールドを挙げた左腕。20年に戦力外通告を受けた際、トライアウトで出会った現日本ハムの監督・BIGBOSSこと新庄剛志氏から「本当に好きなことをやって人生を生きろ」との言葉に奮い立ち「もう一度プロスポーツ選手として生きたい」として転身を決意した。

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