オリ無念「舜平大伝説」エラーで止まる デビューからの連勝記録、史上初の快挙目前でストップ

[ 2023年6月9日 21:07 ]

交流戦   オリックス2-4DeNA ( 2023年6月9日    京セラD )

<オ・D>6回 2死一、二塁 牧に同点適時打を打たれ、味方の失策で逆転されガックリの山下(中央)(撮影・成瀬 徹)
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 オリックスが9日のDeNA戦に逆転負けし3連敗を喫した。先発の山下舜平大投手(20)は6回4失点(自責2)で降板し、敗戦投手。デビューからの連勝記録がついに「5」でストップした。

 山下は2回に先制点を許したが、打線が2回に同点に追いつき、4回には頓宮の一発で勝ち越し。順調に進んでいたが、6回に悪夢が待っていた。

 2死一、二塁で、牧の打球は三遊間を抜ける適時打。この左翼からの返球を、三塁手・広岡が中継に入り、二塁へ転送したが、これが悪送球となり、外野の間をボールが転々とした。その間に打者走者の牧まで生還し、一挙3点を失うまさかの逆転劇となった。山下の4失点(自責2)は、5月14日のソフトバンク戦の3失点を上回る自己ワーストとなった。

 結局、打線は反撃及ばず敗戦。山下の連勝記録もストップした。勝っていればプロ初登板から6連勝で、救援も含めるとオリックス投手では57、58年の西田稔以来、2人目の球団記録だった。さらに、全て先発での6連勝なら15年高木勇人(巨人)を抜くNPB新記録だったが、味方の失策に泣き、球史に名を残す伝説は止まってしまった。

 ◇山下 舜平大(やました・しゅんぺいた)2002年(平14)7月16日生まれ、福岡県出身の20歳。福岡大大濠では1年秋からベンチ入りし、3年夏は福岡県代替大会の地区準優勝。20年ドラフト1位でオリックス入り。今季3月31日の開幕戦で1軍初登板初先発。1メートル90、98キロ。右投げ右打ち。

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