広島・新井監督「選手の分も叩かれる覚悟で」 幼少期からブレない“信念”明かす「麦のように強く」

[ 2023年4月25日 17:29 ]

広島の新井監督
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 広島の新井貴浩監督(46)が24日放送のNHKBS1「スポーツ×ヒューマン」後9・00)に出演。幼少期から現在までブレることのない“信念”について明かした。

 8年ぶりのオープン戦最下位。開幕前の下馬評が低かった新井監督だが「結果は気にしない。ボロカスに言われるのは慣れてる。ドンとこいと」と、周囲の意見はどこ吹く風。開幕3連敗を喫した直後には「自分がどうこうというより、3連敗という形で始まったんですけど選手がどう思ってるのかなというのが気になりますね」とコメント。

 選手を集めて話し合いはしたのか?と問われると「3試合して3連敗しただけで選手を集めてミーティングするなんて逆にこっちが浮き足だっていると思われるじゃん。まだ始まったばっかりなんだから。ファンの意見は自分が受け止めればいいだけだから」と話した。

 前向きな性格なのか?という質問には「自分が上手じゃなかったから…色んなことに叱咤激励を受けながらやってきたし、そんなに簡単にいくもんじゃないと思ってるしね。だから前向きになれるのかな?そういう苦しかった経験の方がはるかに多かったから」と返答。「覚悟は出来てるので、何なら選手の分も叩かれてやるから来いよ!!という気持ちでいますよ」と一貫して“選手の盾”になることを強調した。

 そんな新井監督は「ふまれても、ふまれても、立ち上がる、麦のように」と何度も口にし、自らを奮い立たせてる“魔法の言葉”だと説明。これは漫画『はだしのゲン』の有名なフレーズで新井監督は「(子供の頃から)ずっと読んでましたし、何回も読みました。戦争の悲惨さと同時にゲンの気持ち、ふまれてもふまれても麦のように成長していく、立ち上がっていくその精神にすごく惹かれました」とコメント。『はだしのゲン』はもっとも影響を受けた作品だと明かした。

 さらに新井監督の小学生時代の先生もゲスト出演。小学3年生の新井少年が『はだしのゲン』が大好きだったというエピソードを紹介。先生は当時の新井少年について「ゲンの生き方が大好きなんだ。麦のようにふまれてもふまれても真っすぐに育つ。そういう生き方を自分もしたいんだと。8歳の少年が一生懸命話してくれました」と、子供とは思えない意志の強さに驚かされたと話した。

 新井監督は自身のメンタルについて「もちろん弱気になる時は人間ですからたくさんあるんですけれども、自分が落ち込んでいる時とかに“こんなんでいいのか前へ進め”と言ってくれるもう一人の自分がいつもいますね」とコメント。4年連続Bクラスと低迷するチームの再建へ向け「(僕は)逆境のときに常にみんなを照らす光にならないといけない。前だけを見据えてみんなと頑張っていけるという自信は100%あります」と力強く宣言した。

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