【虎番リポート】「村上はタイトル獲れる実力ある」青柳が“弟子”のプロ初勝利にもご褒美あげないワケ

[ 2023年4月25日 07:30 ]

阪神・青柳(左)と合同自主トレを行った村上(中下)と岡留(右)
Photo By スポニチ

 彗星(すいせい)のごとく現れた“弟子”の活躍も、師にとっては当然のことだった。村上が7回完全投球を披露した12日の巨人戦から数日後。青柳は「続投させてほしかったって記事もありましたけど、あいつだったら何回もできるぐらいの実力がある」と言い切っていた。

 昨オフに村上と岡留、西村と広畑(いずれもロッテ)と初の合同自主トレを敢行。2軍でくすぶっていた阪神の後輩2人に声をかけたのには、理由がある。自らもプロ入り後3年間は2軍が主戦場だったからこそ、その時の経験が当てはまれば…という思いだった。

 「元々能力は高いので、考え方だったりとかメンタル的なことがやっぱり問題なのかなと思って。(1軍での)考え方だったりアウトの取り方だったりとか、そういう話はよくしましたけど、技術的なことは初歩的なことしか言っていない」

 後輩の素質、そして成長を認めているからこそ、今月1日のDeNA戦で挙げたプロ初ホールド、そしてプロ初勝利のご褒美は考えていない。「あいつは2桁勝って当たり前だと僕は思っている。タイトルを獲れるぐらいの実力があると思っているから。僕なんか一瞬で超してもらわないと」。一方で「僕が自主トレ一緒にやったメンバーの中で一番成績も出したいですし、一番凄い投手であり続けたい。追い越させないように、切磋琢磨(せっさたくま)していけたらいい」ともエースは語っていた。自身は2戦連続早期KOを喫し、迎える28日のヤクルト戦。翌29日の第2戦に投げる弟分へ、今こそ師の背中を見せるときだ。 (阪井 日向)

続きを表示

2023年4月25日のニュース