創部時に約10人が退部 苦難乗り越え大阪公立大が春初優勝 開幕8連勝で初の全国切符ゲット

[ 2023年4月25日 04:30 ]

近畿学生野球春季リーグ   大阪公立大11―1大阪観光大 ( 2023年4月24日    南港 )

<大阪公立大・大阪観光大>リーグ優勝して胴上げされる大阪公立大のエース・正中敦士(撮影・河合 洋介)
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 2回戦3試合が行われ、大阪公立大が2季連続で、春は初となる優勝を決めた。大阪観光大を11―1と6回コールドで下して、開幕8連勝。全日本大学野球選手権(6月5日開幕、神宮ほか)の出場権を得た。

 大阪公立大が大学統合3季目で2度目の優勝を果たした。小林隼矢監督が「ほっとしました」と明かす胸の内とは裏腹に、混戦が予想された今春を圧倒した。4―1の6回に一挙6安打7得点を挙げた猛攻が象徴するように、計8戦68得点の強打で制圧。最終節を残して優勝を決めた。

 大阪府立大と大阪市立大の統合により、昨年4月に同大学が開学された。創部時には、方針の違いなどを理由に約10人が退部する苦難もあった。米麦波留主将(4年)は「試合を重ねる中でチームとしてうまく進むようになった」と振り返る。昨秋はリーグ初優勝も関西地区代表決定戦で敗れ、全国大会に届かなかったことで本気で日本一を目指す集団に変わった。DHを含めた先発メンバー10人中7人が浪人生活を経て進学。そうして集まった仲間が手を組んで、統合以前も出場できなかった全国大会に進んだ。

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