イチロー級タイム出た! スカウトも驚き「五十幡クラス」 明大・飯森太慈が6試合で6盗塁と走りまくり

[ 2023年4月25日 18:15 ]

東京六大学野球 春季リーグ戦   明大5―2慶大 ( 2023年4月25日    神宮 )

<慶大・明大>6回、上田の適時打で本塁を狙う明大・飯森(撮影・木村 揚輔) 
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 4回戦1試合が行われ、明大が5―2で慶大に勝利して早大、法大に並ぶ勝ち点2とした。

 明大の韋駄天が走りまくっている。飯森太慈外野手(3年)は「2番・左翼」で出場し、3打数1安打1得点2四球で勝利に貢献した。

 1メートル63、61キロの右投げ左打ち。6回は2死から四球で出塁すると二盗に成功。今季6試合で6盗塁はリーグトップ。2位の早大・熊田に3個も差をつけている圧倒的な数字だ。

 楽天・沖原佳典スカウトは初回に放った遊撃への内野安打に注目。4秒を切れば俊足とされる一塁到達タイムで3秒78をマーク。これには「めちゃくちゃ速い。日本ハムの五十幡クラス」と語った。昨年の大学日本代表で最速だった日体大時代・矢沢宏太(日本ハム)の一塁到達タイムは3秒84だっただけにそのスピードは群を抜いている。
 
 開幕から2カードを終えて勝ち点2と好スタートを切った明大。4―5で敗れた前日の慶大戦では飯森は1番打者で出場も、1打席目から4打席連続で空振り三振の大ブレーキ。田中武宏監督は「いつでも飛脚(代走)に戻すぞ」と激励したことを明かした。この日は3出塁と本来の持ち味を発揮し「ああいう風にやってくれたら」と目を細めた。

 3番・宗山と4番・上田の主砲コンビも出塁する1、2番がいてこそ機能する。飯森の「黄金の足」が3季連続優勝の鍵を握る。(柳内 遼平)

 ▽一塁到達タイム 一般的に左打者は4秒を切れば俊足と言われ、マリナーズなどで活躍したイチローが平均3秒7~8とされる。データ解析システム「スタットキャスト」によると、エンゼルス・大谷の2020年の一塁到達は平均4・04だった。

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