エンゼルス・大谷 3者連発締め!5試合ぶり5号ソロ&6度目マルチ安打

[ 2023年4月25日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス4―3ロイヤルズ ( 2023年4月23日    アナハイム )

<エンゼルス・ロイヤルズ>6回、三者連続弾となるソロを放つ大谷(撮影・会津 智海)
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 本塁打を祝う兜(かぶと)も大忙しだ。エンゼルス・大谷が南カリフォルニアの青空に描いた放物線は、右中間席に着弾した。圧巻の3者連続アーチに、三塁ベンチはお祭り騒ぎ。もちろん、スタンドのファンも大喜びだった。

 1点を追う6回。先頭の1番ウォードがライルズから左翼席に同点弾を放つと、続くトラウトは右中間フェンス上部の本塁打境界線(イエローライン)の上部への一発で勝ち越し。最後は大谷が低めのカーブを捉え5試合ぶりの5号ソロだ。21日の試合後に「もう少し打球角度が上がってくれれば、本塁打になる」と話していた通り、すくい上げた打球は角度25度、打球飛距離415フィート(約126・5メートル)とスタンドインには十分。タイスがウォードに、ウォードがトラウトに、トラウトが大谷に兜をかぶせた。

 チームの士気を一気に高めた3連発。ウォードは「翔平が本塁打を打った時はトイレに行っていたので見逃した」と笑い、トラウトも「ウォードから兜をかぶせてもらって、それをショーウィー(大谷の愛称)にかぶせた。とてもクールだった」と満足顔。球団では19年6月8日のトラウト、大谷らがマリナーズ戦で菊池(現ブルージェイズ)から記録して以来、4年ぶりだった。

 大谷は8回に一塁内野安打で6試合ぶり6度目のマルチ安打。試合後は報道陣に対応せず、体のケアに集中した。今季は22試合中21試合に出場。14日から始まった17連戦でトラウト、レンドン、ウォードら主軸は休養を取る中で出場を継続。フィル・ネビン監督は今後に休養日を与える可能性を示しつつ「大谷の状態は良く、続けて試合に出る準備ができている」と期待する。

 チームは11勝11敗として勝率5割に復帰。目標は14年以来9年ぶりのポストシーズン進出だ。大谷が希望する「ヒリヒリする9月」を味わうため、気を抜けない戦いは続く。(柳原 直之)

 ▽エンゼルスの前回3者連続弾 19年6月8日のマリナーズ戦で初対決の菊池(現ブルージェイズ)から記録。4回にラステラ(現マ軍)が初球、トラウトが2球目、大谷が初球で快音を響かせた。大谷が菊池の花巻東の3学年後輩にあたり、日本選手のメジャーでの“同窓対決”は07年7月16日の桑田(パイレーツ)VS松井稼(ロッキーズ)のPL学園出身対決以来、2度目だった。

 ≪24度目トラウタニ≫大谷とトラウトのアベック弾は通算24度目で2者連続弾は同7度目。今季は2日のアスレチックス戦で2者連続弾を記録して以来2度目。本塁打競演時は勝率.667(16勝8敗)とチームを勝利に導いている。

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