巨人・秋広 スタンドからの大歓声に勇気づけられた 22日ヤクルト戦で初先発初打席初安打初打点

[ 2023年4月25日 05:30 ]

22日のヤクルト戦で2回、プロ初安打初打点となる適時二塁打を放った秋広(左)
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 【目指せ!ゴジラの道 秋広優人成長記 特別編】日本選手歴代最長身の2メートルを誇る巨人・秋広優人内野手(20)の1年目に密着していた企画「目指せ!ゴジラの道 秋広優人成長記」の特別編。3年目の今季、22日ヤクルト戦でプロ初スタメンを勝ち取ると、第1打席で初安打初打点をマークした。OBの松井秀喜氏と同じ背番号「55」を背負う左の大砲候補。初体験の大歓声と、周囲の反響の大きさに決意を新たにした20歳の今に迫った。(取材・構成 小野寺 大)

 22日のヤクルト戦で、プロ初ヒットを打つことができました。ベンチを見ると先輩方が喜んでくれていたので、凄くうれしかった。親やお世話になっていた方など、たくさん祝福の連絡をいただきました。ドラフトで指名された時よりも来たと感じます。本当にありがたいです。

 「7番・左翼」での初スタメン。緊張もありましたが、実は勇気づけられることが試合前にありました。キャッチボール中に行われたスタメン発表。「秋広」の名前がコールされると、スタンドから歓声が上がりました。

 (中田)翔さんからも「歓声上がってるやん」と言われたのですが、応援していただいていることを改めて感じました。期待に応えたいと、より一層思った瞬間でした。

 あの打席は追い込まれてしまったので、がむしゃらにいくだけでした。覚えていなかったのですが、幼稚園年長の時に出た野球人生初めての試合も、第1打席で二塁打を打ったみたいで。不思議なものを感じますね。

 さて、今日からは、甲子園3連戦です。高校の時にずっと目指していた場所でもありますし、1年目のオープン戦で打席に立った時は感動しました。公式戦としては初ですが、2年目のオープン戦でも経験済み。平常心で臨めると思います。僕らはコロナで甲子園が中止になった世代。入団後も無観客などもあったので、声出し応援が解禁されて“これがプロ野球の雰囲気なんだ”と実感しました。神宮球場での2試合は、凄い楽しかったですし“ずっと1軍にいたい”と強く思います。

 春季キャンプの時は打席で構えの形ばかり気にしていましたが、今は「センター方向に打ち返す」とシンプルに打席に入れています。その分、投手としっかり勝負できていて、そこが結果につながったのかなと思います。

 初安打初打点はうれしいですが、目標はレギュラー。もっと結果でアピールしたい。同期の(中山)礼都の活躍にも負けていられません。「初ホームラン」も打ちたい。偉大なジャイアンツの55番に恥じない選手になれるように、頑張ります。(読売巨人軍内野手)

 ▼秋広のプロ初安打 開幕2軍スタートも打率・341、1本塁打、8打点で、18日に2年ぶりとなる1軍昇格を果たした。22日のヤクルト戦に「7番・左翼」としてプロ初スタメン。1点を追う2回2死一塁から、小川の甘く入った直球を捉え、右中間を破る同点の適時二塁打。通算2打席目の初安打に、塁上で両拳を突き上げて喜んだ。

 ◇秋広 優人(あきひろ・ゆうと)2002年(平14)9月17日生まれ、千葉県船橋市出身の20歳。二松学舎大付では2年秋から投手兼内野手で甲子園出場なし。高校通算23本塁打。20年ドラフト5位で巨人入団。21年9月29日中日戦で代打としてプロ初出場。昨季は2軍で109試合に出場し、打率.275、9本塁打、38打点。2メートル、95キロ。右投げ左打ち。

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