オリ・由伸、開幕5連勝中のソフトB止めた 圧巻6回零封で今季初先発初勝利「今日は絶対、勝ちたかった」

[ 2023年4月7日 06:30 ]

パ・リーグ   オリックス7―2ソフトバンク ( 2023年4月6日    京セラD )

<オ・ソ>6回、栗原を見逃し三振に仕留め、雄叫びをあげる山本(撮影・須田 麻祐子)
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 開幕5連勝中だったソフトバンクを止めたのは、やはり、この男だった。変則的な臨戦過程でも、約2週間前まで違うボールを使っていたとしても、山本は山本だ。6回2安打無失点の圧巻投球で、オリックスの6試合目で迎えた今季初先発を初勝利で飾った。

 「ただ、もう本当に、今日は絶対、勝ちたかった。初登板で勝ちもつきましたし、チームも勝ったので、そういった意味では凄く良かった」

 初回からエンジン全開。1番・周東、2番・近藤の「侍対決」から始まった立ち上がりを3者凡退に抑え、ピンチらしいピンチは2回1死一、二塁だけ。ここでも上林、今宮をフォークで連続空振り三振に仕留め、楽々と切り抜けた。

 NPB最強投手として参加したWBCでは、3月12日のオーストラリア戦に先発後、同20日(日本時間21日)のメキシコとの準決勝では佐々木朗を引き継ぐ2番手で登板。負ければ終わりの試合で、救援経験があることも考慮しての栗山監督の起用法だった。「“本当にごめんな”という感じで謝られたんですけど、試合も勝てましたし、世界一にもなれた。文句なんて全くなかった」。翌日の決勝戦前の練習からすぐに日本のボールに握り替え、世界一の余韻に浸ることなく自らの開幕に備えてきた。

 連敗を3で止め、勝率5割復帰。中嶋監督も「制球から何から素晴らしかったと思います」と最敬礼だ。初登板を考慮されて85球で降りても、日本一頼もしい大黒柱は今季も健在だ。(山添 晴治)

 ▽山本の23年WBC 1次ラウンドのオーストラリア戦に先発して4回60球で1安打無失点。最速155キロで二塁すら踏ませず毎回8奪三振だった。メキシコとの準決勝は5回から救援。3―3の8回から勝ち越しを許し、なおも1死一、三塁で降板して3回1/3を3安打2失点、4奪三振。計7回1/3で12奪三振はM・ロメロ(キューバ)に次ぐ2位だった。

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2023年4月7日のニュース