昨年の大勢のように――巨人ドラ5ルーキー船迫の投げっぷり、起用法から目が離せない

[ 2023年4月7日 08:00 ]

気迫あふれる投球を見せる船迫
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 巨人のドラフト5位ルーキー・船迫(ふなばさま)が、度胸満点の投球を続けている。3月31日、中日との開幕戦でデビューし、アキーノ、ビシエド、木下相手に3者連続三振を奪う快投。4月4日のDeNA戦では大田から空振り三振を奪った。同6日の同戦でプロ初失点を喫したが、打者に向かっていく投球は即戦力の評価通りだ。

 1軍スタートだった春季キャンプでは「自分は多分リリーフだと思うので、そういうことを意識しながらやっていきたい」とブルペンで連投したり、ホテルの部屋では長く湯船につかったり、自身で考え抜いた調整を繰り返した。右サイドからの直球は140キロ台中盤から後半を計測。何より、変化量の大きなスライダーが一番の武器だ。

 西濃運輸から入団し、今年10月で26歳になるオールドルーキー。ドラフト後、チームの首脳陣からかけてもらった「お前が頑張ることによって、チームのみんなにも刺激になる」という言葉を胸に、キャンプ、オープン戦とアピールを続けてきた。

 右打者だけではなく、左打者にも通用するボールを持っているだけに、今後の起用法に注目だ。マウンドでの投げっぷりもいい。昨年の大勢のように、1年目からブレークする可能性を秘めている投手だと思う。
(記者コラム・川島 毅洋)

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