青学大・常広 先発初勝利!エースの意地だ7回114球零封 巨人・円谷スカウト「楽天の岸タイプ」

[ 2023年4月7日 05:00 ]

東都大学野球・第1週最終日   青学大8-0駒大、日大4-3国学院大、中大3-2亜大 ( 2023年4月6日    神宮 )

<駒大・青学大>7回無失点の好投で勝ち星を挙げた青学大・常広(撮影・木村 揚輔)
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 3回戦3試合が行われ、日大、青学大、中大がいずれも2勝1敗で勝ち点1を挙げた。青学大は今秋のドラフト上位候補の最速153キロ右腕・常広羽也斗投手(4年)が駒大戦で7回5安打無失点。1部リーグ戦通算3勝目で、先発としての初勝利を挙げた。中大は亜大に競り勝ち、日大は昨秋優勝の国学院大に逆転サヨナラ勝ちした。

 エースとしての貫禄を見せつけた114球だった。常広はドラフト上位候補の名に恥じない投球で今季初勝利。「ゼロで抑えられたのは成長を感じる」と実感を込めた。

 104球を投じた1日の開幕戦から中4日。本調子ではなかったが「1戦目と3戦目に投げるのがエース。意地で低めに集めた」。言葉通り、多少の疲れはあったが直球は最速150キロを計測し、切れ味鋭いフォークも披露。初回と6回以外は得点圏に走者を背負う苦しい展開も「(走者が出たら)ギアを入れ替えた」と粘りを見せ、巨人の円谷英俊スカウトは「球質の良い150キロが投げられる。楽天の岸タイプですね」と高く評価した。

 第2週は18日からと間隔も空く。常広は「150キロをもっとバンバン出せるような投球をしたい」と、さらなる快投を誓った。(村井 樹)

 ≪日大1年・山口雄 初先発で逆転サヨナラ打≫1点を追う9回1死満塁から、1年生の7番・山口雄が左越え二塁打を放ち逆転サヨナラ勝ち。開幕3試合目で初スタメンに抜てきされた西日本短大付(福岡)出身の左打者は「外野フライになるかなと思ったんですけど越えた時はビックリしました」と声を弾ませた。初戦を落とすも、2連勝で勝ち点を獲得。片岡昭吾監督は「とにかく芯に当てるのがうまい子なので対応できるんじゃないかなと思っていました」と目を細めた。

 ≪中大のドラ1候補155キロ腕・西舘 粘投2失点≫今秋のドラフト1位候補で最速155キロ右腕・西舘は、毎回の8安打を浴びながらも7回途中2失点と粘りの投球。試合後の取材対応はなかったが、清水達也監督は「球速も出ていたし十分な投球だった」と称えた。立ち上がりから150キロ台を連発し、最速は154キロを計測。1―2の7回2死一、三塁で降板したが、8三振を奪うなど2失点でまとめた。打線は2安打で勝利をもぎ取り、清水監督は「勝つと負けるで大違い。昨秋、1勝の差で2位だった悔しさも忘れずやってほしい」とさらなる奮起を期待した。

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