高校日本代表候補 二刀流の山形中央・武田陸玖にMVP級の評価 馬淵監督が絶賛「ちょっと違った」

[ 2023年4月7日 06:00 ]

U18日本代表候補選手強化合宿で打撃練習する山形中央・武田(撮影・岸 良祐)
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 野球の高校日本代表候補は6日、奈良県内で実施した3日間の強化合宿を打ち上げた。今秋の開催が見込まれるU18ワールドカップ(W杯)に向けて3年生35人が参加した。

 馬淵史郎監督がMVP級の評価を与えたのは、今秋ドラフト1位候補に挙がる大阪桐蔭・前田悠伍や享栄・東松快征ではなかった。全国区とはいえない山形中央・武田陸玖を絶賛した。

 「ちょっと違った。投手としても素晴らしいし、打者としても一級品。(スイング)スピードはNo・1だと思うよ」

 最速147キロ左腕かつ高校通算28発の投打二刀流だ。合宿2日目の紅白戦で先発投手として2回零封、打者として2試合で計6打数2安打。U18W杯で“大谷ルール”が採用されれば「当然ある」と活用を明言した。合宿最終日は本大会を想定して経験のない外野を守らせ、「うまかった。運動能力が高い」とほれなおした。

 高評価を聞いた武田は「本当にありがたい。自分なんかでいいのかな」と頭をかきつつ、「3年後のWBCで大谷さんと一緒に世界一を獲ることが目標です」と宣言。またも東北から二刀流の逸材が現れた。(河合 洋介)

 ◇武田 陸玖(たけだ・りく)2005年(平17)6月8日生まれ、山形県天童市出身の17歳。成生小1年時に成生ファイヤードラゴンズで野球を始める。天童四中では軟式野球部に所属。山形中央では1年春からベンチ入り。1メートル74、77キロ。左投げ左打ち。

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