侍魂で中日の連敗止めた高橋宏 朗希の「えげつない投球」に刺激 由伸から学んだカーブで快投 6回1失点

[ 2023年4月7日 07:00 ]

セ・リーグ   中日3―1ヤクルト ( 2023年4月6日    バンテリンD )

<中・ヤ>初回、丸山和のゴロで、ダッシュする高橋宏(撮影・椎名 航)
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 中日・高橋宏は一緒に世界一をつかんだ先輩たちの姿に燃えた。イニングの合間にアンダーシャツを着替えにロッカーへ向かうたび、画面に映るオリックス・山本の投球に闘争心をあおられた。

 「試合前は(佐々木)朗希さんのえげつない投球を見た。由伸さんと朗希さんが投げることは知っていた。(侍ジャパン)全員が凄い投球をしていて、ふがいない投球はできないと思っていた」

 ダルビッシュ直伝のスイーパー、山本から学んだカーブを効果的に操り、自慢の150キロ超の直球とスプリットが一層さえた。村上、山田からも1三振ずつ。許した安打は初回のソロ被弾の1本だけで6回1失点、毎回8奪三振だった。
 
 登場曲には「嵐」の二宮和也の「それはやっぱり君でした」を使用。「縁を感じたので何か関われないかなって」。“お礼”のためだ。メキシコ戦でブルペンの入り口が分からず右往左往した映像に二宮がSNSで反応。寮には祝福のシャンパンが届いた。侍ジャパンで戦ったことで世界が広がった。チームの連敗を4で止め、今季の本拠地初勝利に貢献。開幕から無敗だったヤクルトには昨季から5戦5勝へ伸ばし、次世代エースとして再出発の道筋を示した。(湯澤 涼)

 ▽高橋宏の23年WBC 最年少で選出され、1次ラウンドの韓国戦は9回に初登板して1回無失点。オーストラリア戦は9回に救援してソロ被弾の1失点。米国との決勝では3―1の5回に3番手で登板。トラウトをフルカウントから143キロスプリットで空振り三振。続くゴールドシュミットも見逃し三振など、1回2安打2奪三振だった。

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2023年4月7日のニュース