西武・外崎 東北魂で天敵・東浜打ち!甲子園での東北勢の躍進で火が付いた

[ 2022年8月19日 05:30 ]

パ・リーグ   西武8―5ソフトバンク ( 2022年8月18日    ベルーナD )

<西・ソ>初回、外崎が二塁打を放つ(撮影・篠原 岳夫)
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 東北6県、心は一つ――。2安打1打点に2得点で勝利に貢献した西武・外崎は試合後、夏の甲子園大会の話題で自ら聞き返した。

 「(第4試合で)聖光学院は勝ったんですか?」。自身は青森出身で、同じ東北地方の2校が4強入り。「東北っていうだけで応援したくなる。勝って上位に残っていたら“お、頑張れ、頑張れ”って心の中で思いますね」。快進撃に力をもらい、自身も1番打者として輝きを放った。

 「1打席目は難しい。初球からどんどんいくか、見ていくか…」。2点を先制されて迎えた初回。相手は天敵・東浜だった。今季の対戦防御率0・33。5月11日にはノーヒットノーランも食らった。27回2/3で1点しか奪っていない右腕に1番としてどう対処するか。わずかな迷い。そこで平石打撃コーチに「点差に関係なく、どんどん行っていいぞ!」と声を掛けられた。「積極的にいこう」。腹は決まった。左中間への二塁打。この回の5点奪取の口火となった。

 「イメージは良くなかったけど対策は頭の中で整理できていた」。東浜攻略のカギは好球必打を貫きつつ、低めの変化球はきっちり見極めること。外崎は2回無死一塁でも左中間二塁打。4回1死一、三塁では右犠飛も放った。2位との直接対決3連戦に勝ち越してゲーム差は再び2・5。難敵に9安打を浴びせての勝利に「自信になる」と胸を張った。

 真夏の熱き戦い。それは高校球児もプロも変わらない。「(東北勢の初優勝へ)ぜひ、頑張ってほしいですね」。願いは優勝旗の初の白河の関越え。そして東北魂を胸に、自らは3年ぶりのリーグVへチームをけん引する。(鈴木 勝巳)

 ▼西武・辻監督(初回の先頭・外崎の二塁打に)やっぱり1番打者の役割は大きい。チームに「いける」という気持ちにさせる大きな安打だった。

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2022年8月19日のニュース