菊池雄星 メジャー初救援 登板直前は「心臓バクバク」 新たな発見も

[ 2022年8月19日 12:59 ]

ヤンキース戦でメジャー初の救援マウンドに上がったブルージェイズの菊池雄星(AP)
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 先発から中継ぎに配置転換したブルージェイズの菊池雄星投手(31)が18日(日本時間19日)、敵地ニューヨークでのヤンキース戦でメジャー初のリリーフ登板を果たした。9-2とリードした8回裏、3番手として登場した菊池は1イニングを投げ、1安打1四球無失点2奪三振。先頭のリゾをストレートの四球で歩かせ、ドナルドソンに中前打を許したものの、続くベニンテンディを空振り三振、トーレスを右飛、カブレラを空振り三振に抑えた。17球中10球がストライクで、速球の最速は約156キロ。メジャー通算91戦目でこれが初のリリーフ登板だった菊池の防御率は5.18となっている。

 試合後の菊池との一問一答は以下の通り。

 ――最初の2人は出塁を許したが、後続を抑えた。

 「最初は雰囲気とかに慣れるのにちょっとボールが先行しましたけど、ランナーが出てからはしっかりとゾーン内で勝負できました。違和感はなく、ボールもいいボールがいっていたと思いますから、ひとまず一安心という感じですかね」

 ――先発時より少し急ぎ目に準備したのか。

 「12、13球ですかね、投げたのは。普段(先発時は)30、40球投げてますから。まあでも普段は入念にストレッチとかしていきますけど、(次の回で登板という)ベルが鳴った瞬間、心臓ばくばくして、ブルペンでは初球から全力でいけてたんで、ああいけるもんだと。それまでずっと座っていたりとか、軽くストレッチするくらいでしたけど、いくぞって言われた瞬間に全力で初球から投げれたんで、意外とこんなもんかっていう新たな発見がありました」

 ――だいたいこのあたりで登板だろうという予測は。

 「まあ対左がメインでしょうし、あとは今日みたいな展開、点差がついた時(の登板)が最初はメインかなと思っています。心の中では点差的にも7、8、9回でいくのかなというのは感じていました」

 ――真っ直ぐは力強くいいところに決まっていた。

 「先頭バッターからボール自体はよかったので、心配ないかなというのはありました。初球からいいボール、勢いのあるボールが投げられるかどうかというのが不安はあったんですけど、短い時間でも初球から勢いあるボールがいけていたんで、とりあえずそこは安心しました」

 ――速球派の先発投手がブルペンに回ると少し球速が増すケースがあるが、今夜はほぼ通常通りだった。

 「97マイル(157キロ)は普通に投げてもいく。そんなに力んでいる感じじゃなかったですけど、コンスタントにいってましたし、出しにいけばもっと出せるかなというところも、余力もありながら投げれました。勢いあるボールが、球速も含めてこれからどんどん出てくる気はします」

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