愛工大名電、41年ぶり4強届かず エース・有馬「悔しい」2回3失点

[ 2022年8月19日 04:01 ]

第104回全国高校野球選手権第12日・準々決勝   愛工大名電2―6仙台育英 ( 2022年8月18日    甲子園 )

<仙台育英・愛工大名電>仙台育英に敗れ引き揚げる愛工大名電ナイン(撮影・藤山 由理)
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 愛工大名電は工藤公康を擁した81年以来41年ぶりの4強には届かなかった。明豊との3回戦で2失点完投などエースの役割を全うしてきた有馬伽久(がく)が今大会4度目の先発で最短の2回3失点で降板。「立ち上がりで点を取られると相手に流れがいく。打席でチームに貢献したかったが。悔しい」。4点差に迫った9回2死二、三塁では二ゴロに最後の打者になった。

 過去3戦すべて2桁安打の打線も4回まで無安打。劣勢でやむなしの強攻も裏目に出て4併殺を喫した。倉野光生監督は「野球の怖さ、難しさを改めて感じました」と仙台育英の足を絡めた巧みな攻撃に脱帽した。6月に3年生部員の瀬戸勝登(しょうと)さんが急性心不全で急逝。一丸で甲子園切符をつかんで3勝を挙げ、「どん底で野球を続けられるのか…という状態から立ち直り、“勝登のために”と一生懸命に取り組んでくれた。思いの力は凄い」と選手をねぎらった。(原口 公博)

 《岩瀬悔し…》元中日の岩瀬仁紀氏の長男・法樹は「流れを変えられなくて悔しい。どうしても甲子園に出たいという思いがかなったのはうれしいけど、目標の全国制覇ができず悔しい」と振り返った。3点を追う3回に登板。2安打を浴び、捕逸による振り逃げもあって追加点を与え、1死しか取れなかった。今後について「大学で活躍し、社会人から、できればプロにいきたい」と大志を明かした。

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2022年8月19日のニュース