男女混合5人制野球アジア杯 日本代表は準V&W杯出場枠を獲得、台湾が初代王者

[ 2022年8月19日 17:56 ]

5STARsの六角彩子
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 男女混合5人制の手打ち野球「ベースボール・ファイブ(B5)」でアジア初の国際大会となる第1回アジア杯は19日、マレーシア・クアラルンプールで最終日が行われた。日本代表は韓国との準決勝を制し、上位3チームに与えられるワールドカップ(W杯)メキシコ大会(11月7~13日)出場権のアジア枠を獲得。優勝を狙ったが、決勝で台湾に敗れ、惜しくも初代アジア王者は逃した。

 日本は今大会、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)から公認された国内唯一のB5インストラクター、六角彩子内野手(埼玉西武ライオンズ・レディース=30)擁する5STARsが代表として参戦。1組3チームずつに分けて総当たり戦で争う1次リーグのB組では、香港とフィリピンに連勝した。

 各組上位2チームが進出した2次リーグではシンガポール、マレーシア、韓国に勝利した一方、台湾に敗れて3勝1敗の2位で準決勝に進んでいた。この日の決勝でも台湾の粘り強さに屈し、リベンジならず。今後は11月のW杯メキシコ大会に向け、国内でさらなる強化と選手選考が課題となる。

 ▽アジア杯参加チーム 香港、日本、韓国、マレーシア、パキスタン、フィリピン、シンガポール、タイ、台湾(9カ国・地域)。

 ▽ベースボール・ファイブ(B5) 野球を簡略化した新アーバンスポーツ。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が17年、野球・ソフトボール振興の一環として発表した。元々はキューバの街中で「クアトロ・エスキーナス(4つの角)」という名称で遊ばれていた手打ち野球が原点。日本では全日本野球協会(BFJ)と日本ソフトボール協会(JSA)が合同で公式事業などを行う。

 ▽B5の主なルール 1試合5イニング制。1チーム5人制で、選手登録は8人(控え3人)まで。公式国際大会では男女混合とし、守備では男女それぞれ2人ずつ以上がフィールドに立つ必要がある。守備位置は一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手のほか、二塁ベース付近を守る中間野手(ミッドフィルダー)がある。打撃は自らボールをトスで手打ちする。本塁から斜め4・5メートル以内でバウンドすると反則打球としてアウト。空振り、ファウルは1球でアウトとなる。打球がフェアゾーンで一度もバウンドせずにフェンスに触れることや、フェンスを越えた場合も反則打球。

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2022年8月19日のニュース