76勝42敗の好成績 エプラーGMに高評価…メッツ、コーエンオーナーとのコンビで大谷獲得の好位置に

[ 2022年8月19日 10:02 ]

 ニューヨークポスト紙のコラムニスト、イアン・オカーノーがメッツのサンディ・アルダーソン球団社長に電話取材。去年11月に元エンゼルスGMのビリー・エプラー氏(46)に4年契約を与えたが、「ビリーの仕事ぶりが、23年シーズンに向けて私やスティーブ(コーエンオーナー)の大きな信頼を獲得したかと聞かれれば、答えはYESだ」という言葉を引き出している。

 メッツのフロントについては、やり手と評判のブルワーズのデビッド・スターンズGMを編成本部長に招へいするうわさが流れていた。エプラー氏の上に置くと見られていた。しかしながらエプラー氏は就任以来、バック・ショーウォルター監督と契約し、シャーザー、オッタビノ、マルテ、キャンハらを次々に補強、メッツの76勝42敗の快進撃をもたらした。

 アルダーソン社長は「フロントをどう構築するかについてはシーズンが終わってから再評価するが、ビリーを信用している」と話したのである。18日(日本時間19日)に報じている。

 エプラー氏がチーム編成の最高責任者であり続けられれば、メッツは今後、トレードでもFAでも、大谷翔平獲得の最有力チームとなりうるだろう。ご存じエプラーは二刀流の早くからの理解者で、大谷本人と既に信頼関係を築き上げているし、その上でバックにMLBで最も資金力のあるスティーブ・コーエンオーナーがついている。ポストの試算によると、今季のメッツの年俸総額は2億9180万ドルだが、今の主力選手をキープするなら、来季の開幕時は3億4500万ドルに膨れ上がる。贅沢税の支払いも今季の2250万ドルから著しく増える。それでもコーエンオーナーなら、払う可能性があるとアルダーソン社長は証言する。「大きなマーケットで、スティーブのようなオーナーの下で働けるのは、エキサイティングだ。大きな可能性を与えてくれる」と言う。

 メッツはニューヨークのチームだが、60年間で2年連続でポストシーズンに出たのは2回だけ。3年連続は1度もない。2015年、アルダーソンはメッツはワールドシリーズに進出させたが、強いチームを維持する資金力がなく、翌年はワイルドカードで敗れた。そこにお金も情熱もあるコーエンがオーナーとなった。彼の目標はドジャースのような常勝球団を作ること。加えてMLBを代表するような看板選手が欲しい。ちなみにシャーザーを筆頭に高給取りが多いメッツだが、DHはボーゲルバックでこのオフ初めて調停権取得、今季の年俸80万ドルからおそらく200万ドルあたりに落ち着く予定だ。

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2022年8月19日のニュース