阪神・矢野監督 完封の西勇を絶賛「投手有利と言えない球場で、丁寧に、素晴らしい投球をしてくれた」

[ 2022年8月19日 21:37 ]

セ・リーグ   阪神4―0巨人 ( 2022年8月19日    東京D )

<巨・神>勝利監督インタビューに応じる矢野監督(撮影・平嶋 理子)
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 阪神は西勇が今季2度目の完封で、8勝目を挙げた。打っては、4番佐藤輝が2安打3打点の活躍。8連敗の後の2連勝で、借金を3にした。

 矢野監督と報道陣のやりとりは以下の通り。

 <テレビ・インタビュー>
 ―カード初戦を取って連勝した。
 「その前に大きな連敗をして苦しい形で来ていますけど、今日勝ったのでね、またいい勢いをつけていきたいです」

 ―序盤は緊迫した投手戦。完封した西勇の立ち上がりはどう見ていたか。
 「いつも通りコースを丁寧に、この球場は投手にとっては有利とはいえないような球場ですけど、きょうはコントロール、球の切れ、プラスアルファの集中力というか、そういうのがものすごいなという感じで見ていました」

 ―7回まで得点圏に走者を進めなかった。
 「まあ、そこはキャッチャーの坂本もいいリードをしてくれたと思いますし、攻める気持ち、そういうようなものもしっかりとこの球場で、持って投げてくれたと思います」

 ―8回にピンチもあったが、9回にマウンドに送った心境は
 「いけるのであれば(西)勇輝で行ってしまった方がいいんじゃないかというところでしたし、今日の試合を作ってくれた、貢献してくれた選手だったので」

 ―4番の佐藤輝が2安打3打点
 「この連敗中ね、(佐藤)輝も本当に苦しい思いもしていましたし、コロナで選手がいない中で輝に対する負担がかかっていたんですけど、そういうところでは気持ちを晴らす、そういうヒットになったと思うので、ここから乗っていってほしいですね」

 ―昨日(18日)中野、今日は大山が戻ってきて、少しずつチームのリズムを取り戻しているか。
 「本人たちの体調もまだ万全ではないですし、実戦からちょっと離れたのでね。でも、帰ってきてくれるというのはね、やっぱりチームにとって大きい安心感というか、そういうものににつながっているかなと思います」

 ―あすに向けて。
 「本当に今、苦しい状況ですけど、僕たちの野球っていうのは何も変わらないですし、いろんな状況はあると思いますけど、前向いて積極的な、そういう野球をしていきます」

 <ペン取材>
 ―西勇は気持ちも入っていた。
 「うん、状態も良かったというのも、もちろんあると思うけど。さっきも話したけど、この球場は投手にとっては有利とは言えないので。相手打線も、誰でもホームランを打てるようなバッターなんで。そういうところをしっかり、コーナーを丁寧に付いたり、緩急を使ったり。素晴らしい、申し分ない投球でした」

 ―坂本も連日の好リード。
 「そういう部分が1番の持ち味のキャッチャーなんで。(西)勇輝の良いところを引き出した部分というのは、もちろん、(坂本)誠志郎が出したところはあったと思う。そこはバッテリーでしっかりいけたというのはもちろんある」

 ―佐藤輝が価値ある適時打2本。
 「そうやね、少しずつ良くなりつつあるのかなというところが出始めているし、練習でもちょっとずつ良くなってきてるのかなっていう部分が出てるんでね。それが結果として、いいところで1本出たりするとね。乗っていけるようなヒットが出始めているんでね。点を取るところがチームの課題の部分なんで。テル(佐藤)のところにもちろん、チャンスが回ることが多いと思うので、今日みたいなバッティングをしてくれると、チームも勝つし、テルも成長していけると思うんで」

 ―並びとしても大山が戻ってきたのも大きい。
 「今日は1本出なかったけど、もちろん悠輔(大山)がいるっていう…やっぱり、うちは誰か1人で勝てるような打線ではないと思うので、全員で行く中の、そういうところに悠輔がいるということが相手にもプレッシャーかかったりだとか。今日、あんまり状態良くなかった健斗(糸原)に2本出たんで。そういうところでは、打線で攻撃していくというのがうちの野球。悠輔が帰ってきてくれるというのは、大きいかなと思います」

 ―(8回の)中野のバントもいいアイデア。
 「そやね。今年ドラッグ(バント)ってあまり決まった記憶がないんだけど。結構、うまくいってなかったところなんだけど、そういうところもチャレンジというか、しっかりやってくれた。引き出しにしていってくれたら」

 ―(8回に)江越も代わってすぐ好捕。
 「うーん。まあ、ある意味ね、江越やったら、高いレベルのところで言うと、あれぐらい捕ってくれるだろうと。でも、江越じゃなかったら落ちている打球だし、そこは足とか守備っているのは一番のセールスポイントなんで。尊敬の意味も込めて、江越だったら普通なんじゃないかなと思っているけど」

 ―巨人戦の勝ち越しに王手。
 「ここまで(シーズンが)経過していけば、いろんなことを言われることにもなるし、そういうプラスのものは、プラスの材料としてやっていければいい。阪神ファンの方にとって、巨人に勝つというのは、(自分の)現役時代もそうだったけど、監督をやってからもみんな巨人に対する意識は強いんで。俺たちだって先輩たちがつくってくれた阪神―巨人戦っていう伝統を受け継いで、意識して戦っていくチームなんで。明日、勝ち越しを決められるように頑張ります」

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