落合博満氏 33歳ソフトB柳田が「悔いのない野球人生を送る」ために必要なことを語る

[ 2022年8月19日 17:05 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が19日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。新企画「落合博満が現役選手の連続P(写真)をのらりくらり解説!」と題して、日本球界を代表する打者の打撃フォームをオレ流の視点で分析。第4弾はソフトバンクの柳田悠岐外野手(33)について語った。

 ここまで同チャンネルで、西武・山川、巨人・岡本和、ヤクルト・村上の打撃フォームを語ってきた落合氏。柳田の打撃フォームを見て「よくこれで打てるなっていう、ふっふっふ…。すごいセンスの持ち主なんでしょう」とし「一番独特な打ち方。(同じような打ち方の選手は)記憶にないな」と語った。代名詞であるフルスイングについても「力強いスイングができなければ、ボールは飛ばない」と理解を示した。

 その一方で、10月に34歳になる柳田は、フルスイングによる体への負担も出てきているとした。「年々故障がちではあるんじゃない?フルスイングするってことはそれだけ体を鍛え上げなきゃいけないってことだから」とした落合氏。今後、このスイングを続ける上で「インサイドの膝下とか、一番きつくなってくるんじゃないのかね。あと、高いボールだね。それも外寄りの高いボール。それが一番きつくなってくるんじゃないのかな。でも結果としてゼロではないんだよ。確率としてね」と指摘した。

 落合氏は45歳シーズンまで現役を続けた。今後も長く野球を続ける上で、柳田へのアドバイスを求められたが「アドバイスなんかできないですよ」と即答。「これはこれで確立された打ち方なんだろうから。変なアドバイスしたら、自分がパニクっちゃうんじゃないか?まあ聞く耳は持たないはず。自分のものを確立しちゃってる選手であれば。“ふーん、そういう考え方もあるのかな”っていう程度のもんだと思うよ。それを実行してやってみようと思ったら、とんでもないことになる可能性のほうが強いね」と語った。

 その上で気持ちの持ち方、信念として「この打ち方はこの打ち方で、ずっと通していくんじゃないのかな。(その方が)自分で悔いのない野球人生を送れるんじゃないのかと思う。あの時こんなことを言われて、これをやったばっかりに、打てなくなったっていうふうに考えるよりは、自分が“この打ち方だ”っていうふうに思ってやっていくほうが、結果としていいのかもしれない」と信念を貫く大切さを力説していた。

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