ソフトB 開幕5連勝!藤本監督は新人指揮官史上3人目「1点差は大きい」救援陣鉄壁リレーで逆転呼んだ

[ 2022年3月31日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4-3ロッテ ( 2022年3月30日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>森を迎える藤本監督(撮影・篠原 岳夫)
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 ソフトバンクは30日、ロッテを4―3で振り切り、藤本博史監督(58)が新人監督として史上3人目の開幕5連勝を飾った。1点を追う6回から1人1イニングで鉄壁の投手リレーを展開。打線は7回に4つの四球を選び押し出しで2点を取って逆転した。森唯斗投手(30)は早くも4セーブ目。ただ、9回の守備で栗原陵矢外野手(25)が負傷。担架でベンチへ運ばれたことは気掛かりだ。

 守護神がほえた。4―3の9回2死二塁。高部が打ち上げた打球に「オラー」と指をさし、今宮が捕球。ガッツポーズで藤本監督を新人監督開幕5連勝に導いた。72年中日・与那嶺要監督と79年阪急・梶本隆夫監督の同6連勝に続く史上3人目の快挙。「5試合、しびれる試合ばっかりやけど、1点差ゲームを取れるのは大きい」と藤本監督は強調した。

 守護神は「しびれますね。チームの状態、雰囲気も凄く良い。そこに自分も乗っかっていきたい」と興奮気味だ。調整遅れで一時、直球は140キロに届かなかったが、この日は最速145キロをマーク。今季5試合で早くも4セーブを記録。143試合全勝はまずあり得ないが、単純計算ならシーズン114セーブのペース。「気持ちで投げているし、絶対勝ちで帰れるようにと思って投げている。最高です。本当にありがたい」と登板機会に感謝した。

 指揮官の継投策はズバリ的中した。2―3の6回からは藤井を投入。最速150キロ直球で押し込み、3人で料理した。1390日ぶりにNPB勝利を挙げた27日の日本ハム戦から8人連続の完全投球で、早くも2勝目。「反省するところはあるが、0点で抑えることができて良かった」と中継ぎの一角を堂々と背負っている。

 7回は津森。1死一、二塁のピンチを脱し、8回のモイネロにバトンをつなぐ。前日失点したセットアッパーは雪辱を果たす3者連続三振。1点のリードを4人の救援陣が鉄壁リレーで守り切った。

 「便利屋」の又吉を休ませても勝利の方程式が完成。指揮官は「相手も当然、1点、1点を一生懸命取りにきている。それを抑えてくれているのは大したもの」と目を細めた。「明日は又吉もいける」とオプションが厚みを増している。

 チームとしても2年ぶりの5連勝だ。4位に沈んだ昨季は8勝19敗と苦しんだ1点差ゲームを制した。快進撃は今季スローガン「もっと!もっと!もっと!」を体現して続いていく。(福井 亮太)

 《20年ぶりチーム開幕6連勝なるか》藤本博史監督の開幕5連勝は、新人監督としては中日・与那嶺要(1972年)、阪急の梶本隆夫(1979年)の開幕6連勝に次ぐ史上3人目。また、チームの開幕6連勝は02年に記録して以来ない。31日のロッテ戦には新人監督開幕連勝NPBタイ記録と、20年ぶりのチーム開幕6連勝がかかる。

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