日本ハム・新庄監督 采配裏目で25年ぶり開幕5連敗、5回1死まで完全の加藤を引っ張りすぎた…

[ 2022年3月31日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム3-5西武 ( 2022年3月30日    札幌D )

<日・西>もうお手上げ!?3回、日本ハムベンチの新庄監督(撮影・西川 祐介)
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 球団ワーストの開幕6連敗を喫した97年以来、25年ぶりとなる開幕5連敗。まだ雪が残る、寒さ厳しい北の大地に春が訪れない。日本ハム・新庄監督は開幕後、初めて試合後の取材対応はなし。広報を通じて「明日!明日!」と31日の一戦へ向けて気持ちの切り替えを強調した。

 継投の判断が分かれ目となった。先発加藤は5回1死まで完全投球。1―0の6回も2死まで難なくこぎつけた。だが、3回り目に入った1番鈴木からの7連打で一挙5失点で逆転された。結果的に代え時を逃した格好。武田投手コーチは「それまで完璧に抑えていた。点を取られても3点までは本人の力で頑張ってほしかった」と3点が一つのめどだったと明かした。

 球数が80球を超え、西武打線の勢いにのまれた加藤は、森、山川、中村に3者連続適時打を食らい、めどだった3失点に達した。続く外崎にも左前打でつながれ満塁となったが、ベンチはここでも続投指令。栗山に2点適時打を打たれて一挙5失点となり勝負が決まった。「最少失点で乗り切れなかった悔しさしかない」と加藤。ソフトバンクとの開幕カードは小刻みな継投を見せてきた武田コーチは「(継投のタイミングは)難しいところでした。そこを私たち首脳陣がサポートできなかった」とかばった。

 この日は新庄監督の親指と小指を立てるビッグボスポーズの応援グッズ「BIGBOSSハンド」が来場者全員に配布された。1万7519人の地元ファンも初勝利を狙う指揮官を後押ししたが、白星は遠い。球団ワーストに並んでしまう開幕6連敗が、目の前に迫った。(東尾 洋樹)

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2022年3月31日のニュース