阪神・アルカンタラ「チームの気持ちに応えたい」、ケラー抹消で救援登板にも意欲

[ 2022年3月31日 05:30 ]

ウエスタン・リーグ   阪神1-0ソフトバンク ( 2022年3月30日    鳴尾浜 )

<ウエスタン 神・ソ>6回、3番手で登板したアルカンタラ(撮影・後藤 大輝)
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 左足関節の捻挫から復活を目指す阪神・アルカンタラが、ウエスタン・ソフトバンク戦で復帰後3度目の実戦に臨んだ。1イニングを3者凡退で料理。6回から3番手として登板すると、先頭の正木を147キロ直球で二飛。続くリチャードには134キロのスライダーでバットを折っての遊ゴロに抑え、最後は5番・渡辺を133キロのスプリットで二ゴロに打ち取った。

 前回27日の中日戦では1回3安打2失点で敗戦投手になっていただけに、7球で中軸を封じた内容に平田2軍監督も「(前回の)反省を生かして変化球から投げたりね。そろそろエンジンをかけていってもらわないと困るので、そういうところでも、今日は結果が欲しかったんじない」と納得の表情を浮かべた。

 31日の同戦では連投テストを予定しており、無事に終えれば故障者管轄から外れる予定だ。2戦連続で救援に失敗し、守護神から外された新外国人のケラーが再調整のため出場選手登録を外れる見込み。「チームのために投げたい気持ちが強い。チームが中継ぎをしてほしいということであればしっかりその気持ちに応えたい」と話していた来日2年目の右腕に、救世主としての期待も高まる。昨季救援登板した17試合では防御率2・33と好成績。連投テスト後即昇格の可能性も十分だ。苦しむ猛虎を救うべく、さらにペースを上げていく。

 《ウィルカーソンも3回無失点デビュー》新外国人のウィルカーソンがウエスタン・ソフトバンク戦で待望の来日初登板を果たした。3回2安打無失点の零封デビューだ。「本当に楽しむことができた。日本のゲームの雰囲気は好き」。出番は3回からだった。最速146キロの直球にスライダー、チェンジアップを織り交ぜ、常にテンポよくカウント有利な状況からアウトを積み重ねた。4回2死二塁では井上を「今のところ一番苦手」というカーブで見逃し三振に仕留めた。カウント球でも有効に同球種を使い「武器としては使えるかな」とうなずいた。この日は45球で次回は75球程度と球数を増やす予定。6日に初来日した期待の先発候補は「焦りだったりそういう気持ちはありません。自分ができることをしっかりやって、チームを助けられる時に向かって取り組んでいきたい」と息巻いた。

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