巨人・堀田「やっと1軍の舞台で投げることができた」3年目でプロ初登板初先発初勝利「これからも結果を」

[ 2022年3月31日 22:04 ]

セ・リーグ   巨人6―3ヤクルト ( 2022年3月31日    神宮 )

<ヤ・巨(3)>プロ入り初先発初勝利を挙げた堀田(右)は原監督の祝福を受ける (撮影・森沢裕)
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 巨人の3年目右腕、堀田賢慎投手(20)が開幕6戦目となったヤクルト戦(神宮)でプロ初登板初先発初勝利をマークした。

 落ち着き払ったマウンドさばきで昨季20年ぶり日本一に輝いたヤクルト打線を手玉に取った。連続四球で1死一、二塁となった4回には村上を二ゴロ併殺打に仕留めるなど5回までに4併殺という堂々たる投球で6回5安打無失点。唯一、走者に三塁進塁を許した6回には2死から山田を得意のチェンジアップで空振り三振に仕留めるなど山田、村上を無安打に抑えこんだ。MAX147キロ。78球の省エネ投球だった。

 降板後に降雨中断や地震もあった敵地でのヒーローインタビューで堀田は「すごいうれしいです」と第一声。「試合に入る前から『粘っていこう』っていうふうに桑田コーチからも言われていたので、何とかランナーが出ても粘りながらピッチングができたと思います」と冷静な声で振り返った。

 青森山田から2019年ドラフト1位で入団した堀田は1年目の20年に右肘手術を受けた関係で育成選手となったが、3年目の今季はキャンプで初の1軍スタート。3月11日に鍬原、増田陸とともに支配下選手契約を締結した。オープン戦では2度の先発を含む3試合に登板し、計10回を投げて5安打無失点。開幕ローテーション入りをつかんだ。

 「ここまでくるまで手術もありましたし、リハビリもあったんですけど、家族だったり、友達だったり、ジャイアンツのトレーナーの皆さんのおかげで、やっと1軍の舞台で投げることができたので、きょうはうれしさをかみ締めながらマウンド…ピッチングができました」と言葉を選びながら喜びを語った堀田。ヒーローインタビュー中には一度も笑顔を見せることはなかったが、今後の登板へ向けファンへのメッセージを求められると「僕自身、毎日、毎試合が勉強だと思いながら一日、一日を過ごしていきたいと思います。これからも結果を出していけるように頑張るので、応援よろしくお願いします」とマウンドでの姿と同様に実直な言葉で締めくくった。

 ▼大城 堀田は、ストレートがいいピッチャーなので、そのストレートを軸に組み立てていきました。初登板でしたし、コースや、際を狙い過ぎないように大胆にいきながら粘りのピッチングができるようにと考えて、その通りのピッチングをしてくれました。

 ☆堀田 賢慎(ほった・けんしん)

 ☆生まれ&サイズ 2001年(平13)5月21日生まれ、岩手県出身の20歳。1メートル86、85キロ。右投げ右打ち。
 ☆球歴 小1で野球を始め、中学時代は花巻シニアに所属。青森山田では甲子園出場なし。19年ドラフト1位で巨人入り。
 ☆ライバル 同学年のロッテ・佐々木朗やヤクルト・奥川。「最終的に奥川や佐々木朗より大きな投手になれれば」。
 ☆故障 入団1年目の4月に右肘のトミー・ジョン手術。昨年に3軍戦で実戦初登板し、自己最速の155キロをマーク。
 ☆持ち球 直球、カーブ、スライダー、チェンジアップ。「高校時代は投げていた」というフォークは、肘への負担を考慮し、プロ入り後はあまり投げていない。
 ☆壮大な夢 ハワイやグアムなど世界中のいろいろなところに家を建てるのが目標。野球では将来的なメジャー挑戦を視野に「日米200勝」を掲げている。

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2022年3月31日のニュース