大阪桐蔭・西谷監督「夏にもっともっと強いチームをつくる」 圧勝続きにも「発展途上です」

[ 2022年3月31日 15:15 ]

第94回選抜高校野球大会最終日 決勝   大阪桐蔭18─1近江 ( 2022年3月31日    甲子園 )

<近江・大阪桐蔭>圧倒的な強さで優勝を飾り、歓喜の大阪桐蔭ナイン(撮影・北條 貴史)
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 第94回選抜高校野球大会最終日は31日、阪神甲子園球場で決勝が行われ、大阪桐蔭(大阪)が近江(滋賀)に18-1で勝ち、2018年以来4年ぶり4回目の優勝を飾った。

 決勝もまたまた大勝だった。初回にあっさり先制すると、3回には3番・松尾が左越え2ラン、6番・田井が中越えソロ。チーム本塁打数は84年のPL学園を超える大会新記録の9本に到達した。さらに6回にも5番・海老根が左越え3ラン、8回にも2番・谷口が決勝戦では40年ぶり史上3本目となる満塁弾を放ち、記録を11本まで伸ばした。終わってみれば16安打で18得点の大勝。西谷浩一監督は聖地で成長を示した教え子に目を細めた。

 「この大会の中で成長してくれました。打てるチームじゃなかったんですけど、びっくりするような得点、ヒット数が出たので、みんながこの大会にしっかり合わせてくれたと思います」

 コロナ禍での大会。西谷監督は戦えなかったチーム、志半ばで去らなければならなかったチームにも思いをはせた。「この大会はいろんなことがあった大会、京都国際高校が出られなかったり、広島商業が試合をできなかったり、野球をやらせてもらえることが当たり前でないというか、野球ができることに感謝してというか、心から野球をしようということを毎日言い続けて、それを体現してくれました」と振り返った。

 春夏9度目の優勝は中京大中京の11に次いで2位。また、選抜4度目の優勝は東邦の5に次ぎ、中京大中京と並んで2位タイとなった。もちろん、来たる夏は12年、18年に続く3回目の春夏連覇が目標だ。

 西谷監督は「今年のチームは一生懸命やる子たちが多くて、いいチームだと思います」と前置きした上で、「いいチームから少しずつ強いチームに変わっていっている発展途上ですので、春の山をしっかり下りて、夏にもっともっと強いチームをつくって、ここに戻ってきたいと思います」と抱負を口に。「41人、部員全員でここまでやってきました。あしたから4月ですので、1年生もまじえて全員でもう一度頂点に立てるように、あしたから頑張っていきたいと思います」と力強く宣言した。

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