逆転サヨナラ負けの巨人 槙原寛己氏「意思のないボールを打たれた」 大山劇弾は外角狙ったボールが内角に

[ 2021年9月4日 22:10 ]

セ・リーグ   巨人3―4阪神 ( 2021年9月4日    甲子園 )

<神・巨>9回無死一塁 大山(右)に逆転サヨナラ弾を浴びたビエイラ(撮影・成瀬 徹)
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 巨人は守護神ビエイラが9回、大山に痛恨の逆転サヨナラ2ランを浴びて首位から陥落。本紙評論家の槙原寛己氏は、「意思のないボール」を打たれたと分析した。

 巨人バッテリーは「意思のないボール」を大山に仕留められた。9回無死一塁。ビエイラの2球目は外角を狙った直球が内角に入った。一塁に俊足の代走・植田がいて、クイックモーションで手元が狂ったのかもしれない。ただ、強い意思を持って内角に投げ込んだボールと、外角を狙ったものがシュート回転して内角に入ったボールでは、威力が違う。

 5回の梅野の逆転2ランも、外角を狙った高橋の直球が内角にやや甘く入った。この2球。同じパターンで痛打された。巨人バッテリーはこの日、序盤から勇気と強い意思を持って阪神打線の内角を突いていた。佐藤輝の2三振も、8回のマルテの併殺打もそう。一方で阪神の打者には「内角に来る」という意識が芽生える。内角に目付けができているところに、外角を狙って投げ損じた内角球。まさに紙一重、これが野球の怖さだ。

 それにしても最後まで目の離せない熱戦。非常に見応えがあった。これぞ伝統の一戦。優勝争いは最後まで盛り上がるに違いない。

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2021年9月4日のニュース