広島・誠也 6年連続20号!浩二、衣笠らに続く球団5人目レジェンド弾「すごい先輩方に並べてうれしい」

[ 2021年9月4日 05:30 ]

セ・リーグ   広島1-3ヤクルト ( 2021年9月3日    東京D )

<ヤ・広>8回2死、広島・鈴木誠がソロ本塁打を放つ(撮影・村上 大輔)
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 広島の鈴木誠也外野手(27)が3日のヤクルト戦でソロ本塁打を放ち、球団史上5人目となる6年連続20本塁打を記録した。0―3の8回に左中間スタンド上段へ零敗を阻止する意地の一発。今季6度目の猛打賞も記録し打率を3割台(・301)に戻した。大瀬良大地投手(30)は6回3失点で4敗目を喫し、自身の連勝は4で止まった。

 衝撃的な一発で球団史に名を残した。0―3の8回2死。鈴木誠はカウント3―1から真ん中に入った清水の直球を完璧に捉えた。左中間席最上段にまで届く4試合ぶりの一発で金本知憲以来、球団5人目となる6年連続20号に到達した。

 「すごい先輩方に並べたことはうれしいです。チームが勝てるようにまた頑張ります」

 過去の4人は山本浩二、衣笠祥雄、金本知憲、江藤智とレジェンドばかりだ。その中でも27歳シーズンでの達成は、江藤の28歳を超える最年少記録。偉大な先輩を上回る成長曲線を描いて歴史に名を刻んだ。

 ただ、今季の成績には満足していないだろう。8月26日の巨人戦から4戦4発と量産態勢に入ったかと思えば、同31日からのDeNA3連戦では計5四死球も9打数無安打。調子をつかみかけても、リーグ2位の58四球を数えるように簡単には勝負をしてもらえず厳しく内角を攻められる、強打者の宿命とも戦っている。

 そんな中、この日は初回2死一塁でスアレスから4試合18打席ぶり安打となる中前打を放つと6回には内角高めの156キロツーシームを再び中前打。8回の本塁打と合わせ今季6度目の猛打賞を記録した。状態は一進一退を繰り返しながら、3試合ぶりに打率を3割台(・301)に戻すあたりに技術の高さが表れている。河田ヘッドコーチは「スアレスにあれだけ内角を攻められた中で中前に2本打った。非常にいい内容。本人はモヤモヤしている部分もあると思うけど、きっかけになってくれればいい」と目を細めた。

 後半戦に入り、鈴木誠が本塁打を打った試合は4戦3勝。4番が打てば、打線はやはり勢いづく。勝敗を背負うことも、赤ヘルのレジェンドたちが通ってきた道である。(河合 洋介)

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2021年9月4日のニュース