ヤクルト・塩見 初回初球先頭弾で連敗ストップ!“積極策”実った初10号

[ 2021年9月4日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト3―1広島 ( 2021年9月3日    東京D )

<ヤ・広>勝利を喜び合う塩見(中央)らヤクルトナイン(撮影・村上 大輔)
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 頼れるリードオフマンが1球で勢いをもたらした。初回の初球、ヤクルト・塩見は大瀬良の内角高め直球をバックスクリーン左へ。「凄く良いピッチャーなので、追い込まれる前に積極的にという気持ちでした」。自身2度目の先頭打者アーチで、プロ4年目で初めて10号に到達した。

 首位・巨人との3連戦を2敗1分けで終え、午前中に大阪から帰京。悔しそうにしていた村上を「何でも全力でやることが一番」と鼓舞した。疲労を考慮して全体練習は30分遅く始まったが、28歳は志願して早出特打を敢行。「先頭でチームに勢いを与えられるように、凡打でもしっかり振ることを心掛けている」と言葉通りの一発を見舞った。

 走攻守で高い潜在能力を持つ背番号9は、3回には遊撃内野安打。すぐさまリーグ3位の19個目となる盗塁に成功し、村上の適時打で追加点のホームも踏んだ。チームトップ59試合で1番に座り、初回に安打を放った試合は13勝5敗2分けで勝率・722と勝利に直結。この日は連敗を2で止めた。

 「チームに勢いをつけるホームランだった」と高津監督。「魅力はたくさんある。でも注文は多い。1番として100点ではない。いろいろ小言を言わせてもらいながら、少しずつ成長している」。塩見の進化が6年ぶりの優勝に直結する。(青森 正宣)

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