西武・栗山、18歳で上京し20年 「やっぱり好きな街。心落ち着く」 所沢は第2の故郷

[ 2021年9月4日 17:55 ]

パ・リーグ   西武ー楽天 ( 2021年9月4日    楽天生命 )

01年、ドラフト4位で西武に入団した栗山巧(左)。中央は伊原監督、左から2人目より細川、中村、竹内
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 西武・栗山巧外野手(38)が4日、楽天戦(楽天生命パーク)に「6番・DH」で先発出場し、9回の第4打席、楽天4番手・牧田から安打を放ち、プロ野球史上54人目となる通算2000安打を達成した。

 育英を卒業後、18歳で上京して、今季でプロ20年目。「やっぱり好きな街ですね。心落ち着く第2の故郷のような存在になってしまった。そんなつもりはなかったんですけど(笑)」と、所沢への思いは年々増すばかりだ。

 メットライフドームは「自然環境共存型スタジアム」と呼ばれ、外野は吹き抜け。春先は寒く、夏場はナイターでも蒸し暑い。決して好環境とは言えない中、「そういう気候の変化を感じられるホームで、長いことやって来られたなと思っています。これからも何とか対応してやっていきたい」と話した。

 球団も生え抜き初の偉業を強力に後押ししてきた。昨オフには37歳の栗山と3年契約を締結。渡辺GMからは「複数年だけど、1年で(記録到達に)いっちゃえよ!駄目だったら次の年にいけばいい」と激励された。残り30安打を切ってからは、特設ホームページも開設。「もっと、こっそりシレっと打つのかなと思ったら、ホームページも作ってくれて。僕のファンの人は常に楽しみにしてくれていると思うんですけど、あんまりぼくのことを知らないようなファンの方でも注目してくれるうれしさは当然あります」と喜んだ。

 西武の好きな点について聞かれると、栗山は真っ先に「非常に野球に集中できる環境であること」と練習の虫らしい理由を挙げた。

 「地理的なことも含めて、ここにさえ来てしまえば、どこに行くにもある程度、時間がかかる。そんなに時間をかけるなら、ちょっと打ちにいって帰ろうと。それをサポートしてくれるフロント、スタッフもいる。納得して野球をやっていくにはこれ以上ない環境やなって。それが好きな理由です」

 19年には栗山が育った平屋の旧若獅子寮と旧室内練習場が解体されたが、新施設が稼働。第2、第3の栗山を生み出す環境は整っている。

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2021年9月4日のニュース