前田健太「手術して良かった」 手術後に医師から「MRIで見るより相当悪かった」と…

[ 2021年9月4日 20:16 ]

ツインズの前田健太(AP)
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 右ひじのじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けたツインズの前田健太投手(33)が4日、自身のYouTubeを更新し、手術が無事に終わったことを改めて報告した。

 手術は1日(日本時間2日)にテキサス州ダラスで行われた。前田が受けたのは、従来のトミー・ジョン手術とは多少異なる「新様式」。腱だけの移植ではなく、人工の部品である補強テープ「インターナル・ブレース」を使い、傷ついた内側側副じん帯を補強するもので、日本人初の手術を受けた。

 手術から2日が経ち「もうリハビリもスタートしていて、本当に簡単なリハビリですけど、指先を軽く動かしたりとかリハビリをスタートしています」と報告。手術直後は「全身麻酔の影響もあったりとか、手術が終わって体力がなくなっていたのかわからないですけど、一日ずっと体調が悪くて。頭もボーっとするし、少しでも歩いたり動いたりすると気持ち悪くなって一日中、手術後は寝たきり」とし「次の日ぐらいから徐々に回復して、今日やっと体調としてはかなり良くなりました」と経過を語った。

 また手術前にSNSを通してファンから励ましのコメントが届いたことに「本当にありがとうございました。手術を受ける前に勇気をもらいました。少し気持ち的に沈み気味でしたけど、前を向くことが今はできています。みなさんのコメントのおかげでポジティブな気持ちで手術を受けることができた」と感謝した。

 パドレスのダルビッシュ有投手(35)からも連絡があり「手術を受ける受けないっていう話よりも全ての総合的な話。全部に対してのメリットやデメリットの話だったり、ダルビッシュさんの経験談だったり」とアドバイスを受けたことも明かした。

 大きなケガもなく過ごしてきた野球人生で最大の長期離脱となった前田は「正直すごく不安」と心中を吐露。それでも「元のピッチングができるのかという不安もあるけど、しっかりリハビリしてここから自分自身、一日一日を大切に過ごせば必ず戻れると思う」と前を向いた。

 手術を受けた理由については「これから先の野球人生をより長くなげていくため」「200勝するため」とした。現在日米通算164勝で目標200勝へ残り36勝。「しっかりと綺麗なじん帯になって、パワーアップして200勝に向かって投げていきたい」と意気込みを語った。また、手術を担当した医師からは「じん帯をオペで開けたときにMRIで見るより相当悪かった。手術して正解だった」と伝えられたことも明かし「手術して良かった」と安どした。

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2021年9月4日のニュース