阪神・大山 復活の3安打3打点!7回満塁で同点2点二塁打「初球から打つのが自分の持ち味」

[ 2021年9月4日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神7-3巨人 ( 2021年9月3日    甲子園 )

<神・巨>7回1死満塁、大山は同点の適時二塁打を放つ(撮影・平嶋 理子)    
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 阪神・大山が息を吹き返した。1―3の7回1死満塁。「もう打つだけだと思っていた」。強い気持ちで初球から強振した。左翼線へ同点の2点二塁打。主砲の一振りで流れを一気にたぐり寄せた。

 「初球から打つのが自分の持ち味だと思っているので、しっかり思い切っていきました。結果、ヒットになって良かったなと思います」

 中軸がつくってくれたチャンスに応えた。1死からマルテが二塁打。ロハスも四球を選ぶと、糸原も中前打。打線の流れに乗り、大山は満塁でも自らの持ち味だけは貫いた。3回先頭では初球のフォークを振って、タイミングが合わず空振り。6回先頭でも初球フォークを捉えることができず、ファウルにしていた。“三度目の正直”と言わんばかりに、7回の3打席目にフォークを捉えた。

 「それ(積極性)は常に消したくないと思っていた。うまくいかない時こそ持ち味を出すことでいい流れになると思っていた。思い切りいきつつ、頭は冷静にというか、しっかり準備して入れたので良かった」

 5回まで完全投球を許していた戸郷に対して6回先頭では中前打で突破口。1点目の本塁も踏んだ。6―3の8回2死一、二塁では中前適時打。6月3日オリックス戦以来、6度目の猛打賞で3打点を挙げた。

 好機でも1日の中日戦で決勝打を放ってから3打席連続安打。得点圏打率・219へ上げて中日・高橋周(同・204)を抜き、リーグ最低を脱出した。勝負強さは戻りつつあり、矢野監督にも「まだ悠輔らしいというところまでいかないですけど、何とかしようという気持ちが今日の3本につながったと思う」と評価された。8月28日の広島戦で4番を外れて5試合が経過。いまの勇姿なら、復帰もそう遠くはない。(長谷川 凡記)

 ▼阪神・井上ヘッドコーチ チャンスで打てないとか、モヤモヤする部分は本人が一番思っている。この3安打はある意味たまたまじゃないよと。これをきっかけにして、“あんたが働かんと勝たないよ”という証明だから。本当にあいつの中では自信にしてほしい。

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2021年9月4日のニュース