西武・栗山 性格も打撃スタイルも反対「水と油」盟友・中村の存在 「言葉ではなかなか言い表せない」

[ 2021年9月4日 17:11 ]

パ・リーグ   西武ー楽天 ( 2021年9月4日    楽天生命 )

<楽・西>通算2000本安打を達成し、中村から花束を贈られる栗山
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 西武・栗山巧外野手(38)が4日、楽天戦(楽天生命パーク)に「6番・DH」で先発出場し、プロ野球史上54人目となる通算2000安打を達成した。

 西武で、生え抜き初の通算2000安打に到達した栗山にとって、入団会見の際、同じ新幹線で上京した同学年の盟友・中村とは冗談交じりに「水と油」と話す関係性だ。

 大阪桐蔭で高校通算83本塁打の中村は当時の栗山について「ギラギラしていた」と記憶している。一方、栗山は中村について「合同自主トレのティーを打つときから、物が違うスイングというのはこういうもんなんだなと思った」と振り返る。

 同学年の同期入団コンビとして20年目。ついに、槙原寛己と村田真一(元巨人)、福浦和也と小野晋吾(元ロッテ)のプロ野球記録に肩を並べ、栗山も「同期入団で同い年で20年プレーすることはなかなかない」と感慨深げに話す。「心の支えになるわけでもないんですけどね。刺激があるわけでもないし(笑)」とジョークを交えつつ「18歳でこっちに出てきて、親よりも長く一緒にいる。もちろん、妻とか子どもよりも長くいる。そう考えると不思議。言葉ではなかなか言い表せない存在」と明かした。

 巧打者とホームラン打者。外野手と内野手。タイプもポジションも役割が分かれており「そういうのもよかったかもしれないですね。うまいことドラフトされたな」と栗山。決して仲が悪いわけではないが「性格面では合うことはないです。でも空気感というか、そういうのはいいものがあると思う。そういういい距離感というのはお互い常に保ってやれていると思う」と笑った。

 ときには打撃論をぶつけ合うこともある。「誰かのあのスイングがよかったとか、メジャーリーグのあのスイングはすごかったとか、そういう話。気になるところがあったら、そういうスイングや打撃の話はよくしますね」。来季でプロ野球新記録となるコンビで21年目を迎える盟友と、これからもライオンズを支えていく。

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