ソフト・東浜 自己最悪3被弾で5回途中6失点KO…1軍公式戦13年ぶり宮崎開催飾れず4連敗で借金生活

[ 2021年9月1日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3ー6楽天 ( 2021年8月31日    サンマリン宮崎 )

<ソ・楽16>5回無死一、二塁、島内に3ランを浴びガックリの東浜(中)とスタンドのファン(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは31日、楽天に3―6で逆転負けした。宮崎で13年ぶりに開催された1軍公式戦を飾れず、今季6度目の4連敗で、7月9日以来の借金「1」となった。今季最後の「鷹の祭典」で先発した東浜巨投手(31)が自己ワーストの3被弾、ワーストタイの6失点で5回途中KOと大誤算。100試合を超えての借金生活は12年以来9年ぶりの屈辱となった。

 3点を追う9回の攻撃。1死から茂木への内野ノックのような2者連続の三ゴロで試合は終了した。キャンプ地として縁のある宮崎県で13年ぶりの公式戦開催。7484人の観客は、ハイタッチを交わす楽天選手に、ため息交じりに拍手を送っていた。後半戦で初、今季6度目の4連敗。東浜が誤算だった。

 「立ち上がりも逆転してもらった直後も、先発投手として絶対にしてはいけないことをしてしまったと思います。自分のミスで、今日のような試合展開になってしまった。本当に申し訳ないです」

 謝罪し続けた先発右腕は、連敗阻止どころか9年目で自己ワースト3被弾。4回0/3、毎回の9安打。6失点も自己ワーストタイだ。

 初回1死で鈴木大に内角高めカットボールを被弾。味方打線が3回1死から適時打3本で3点を返し、一時逆転も守り切れない。4回1死一塁でカスティーヨに真ん中直球を投じて来日初アーチの2ランを献上。5回先頭から連打された後には島内に真ん中カットボールを右翼席に運ばれる3ラン。7月14日の前回の楽天戦でも島内に被弾され今季最短4回KOだった。再びの乱調に工藤監督も、かばい切れない。

 「彼にとって、いい日にはならなかった。ボコボコ打たれる投手ではないが(球が)甘い。そこですかね」。3回以降、意気消沈した打線にも「あの回だけ。取られた後、なかなか野手が、もう一つというのができなかったかな」と悔やんだ。

 これで8月を5勝6敗1分けとなり、3カ月連続の負け越し。さらに102試合を終えて、7月9日以来の借金生活に戻った。

 100試合以上消化しての借金生活は12年8月以来9年ぶりの屈辱。それでも指揮官は平静を装う。「負ければ借金ができる。勝てばまた戻る。勝つことだけ考えるのが最善。1点でも防げば、得点が1点でも入れば変わる。何とかそうできるように」。あす2日に本拠地で再戦する。意地でもやり返さないと、逆転優勝はない。(井上 満夫)

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2021年9月1日のニュース