オリ また“ラスボス”の壁…天敵・上沢に7連敗 攻略へ中嶋監督「粘りを得点につなげることを考えたい」

[ 2021年9月1日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス1ー3日本ハム ( 2021年8月31日    札幌D )

<日・オ15>5回2死一、二塁、上沢(手前)の前に空振り三振に倒れた吉田正(撮影・高橋茂夫)
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 オリックスは天敵を討ち漏らした。上沢に7回135球も浪費させる粘りの攻撃が実らず、18年から9戦7勝を献上。2連勝で止まり、今季最多の貯金13はならなかった。

 もう一押しだった。3回に紅林が5球ファウルで粘り10球目に中前打など、この回だけで打者5人26球も使わせた。紅林の右前適時打で追いついた5回は後続の2死一、二塁で吉田正が今季初の2打席連続空振り三振に倒れ、中嶋監督は「頑張って球数を投げさせたのは大きいが、点が入っていないのがね…」と唇をかんだ。

 今季は苦手投手を次々と攻略。19年の7戦5勝など苦汁をなめてきた元同僚の日本ハム・金子には5月11日の対戦で初黒星、楽天・田中将にも同15日に11年ぶりの黒星を付けた。27日には過去3戦3勝を許していたソフトバンク・マルティネスにも土を付けた。19年9月から6連勝を献上するソフトバンクの和田に対しても前回29日は5回途中の降板へ追い込み、和田の先発試合では5年ぶりの勝利を飾り、足掛かりはつかんだ。

 25年ぶりのリーグ優勝へ天敵打倒は不可欠。上沢の存在が最下位相手に白星を取りこぼす要因となっただけに、指揮官は「点を取らないと攻略したとは思えないでしょうから。粘りを得点につなげることを考えたい」と雪辱を誓った。(湯澤 涼)

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