虎の救世主現る!! 高橋遥人1軍復帰 14連勝導く2軍戦5回1/3零封快投に矢野監督GOサイン

[ 2021年9月1日 05:30 ]

ウエスタン・リーグ   阪神12-1広島 ( 2021年8月31日    鳴尾浜 )

5回1/3を投げて無失点の好投を見せた阪神・高橋遥人(代表撮影)
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 阪神・高橋遥人投手(25)の1軍復帰が決まった。31日のウエスタン・リーグ、広島戦に先発して5回1/3を1安打無失点に抑える好投で同リーグ新記録の14連勝(1分けを含む)に貢献。上肢のコンディション不良から復帰して6度目の登板を終え、報告を聞いた矢野監督は近く1軍に合流させる方針を明言した。

 反省の弁が口を突くのも、求めるレベルが高いからこそだ。
「先発した3試合では一番よくなかったかな…と。真っすぐが(ストライク)取らなきゃいけないところでボールになったり、厳しくいかないといけないところで甘くなって打たれている。ランナー背負ってからの投球が課題かなと思います」

 140キロ台後半の直球に切れ味抜群のカットボールやツーシームもさえて広島打線を翻弄(ほんろう)。味方の失策から1死満塁を背負った3回もメヒアを147キロで遊ゴロ併殺打に仕留めた。6回先頭の中村奨を148キロで3球三振に仕留めたところで目安の80球に近い76球に達して交代。「6回まで球速が落ちなかったのは収穫」とうなずいた。

 昨季5勝で先発陣の中核として期待された4年目。春季キャンプ中だった2月中旬に右脇腹を負傷して離脱し、開幕1軍を漏れて以降も実戦復帰まで時間がかかった。7月25日から6度の実戦を重ね、計17回1/3をわずか1失点。確かな復調を結果で示し、もう調整登板は必要ない。中日戦に敗れた後、矢野監督はGOサインを出した。

 「今日でこっちに来られる準備が整ったということ。どこに入れるかはまた考えます」

 後半戦は二保、村上ら毎週のように“脱落者”が出て苦しい先発陣において、救世主としての期待は高まる一方。潜在能力抜群の左腕が、ついに1軍のマウンドに帰ってくる。(阪井 日向)

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