鹿島学園・鈴木監督 初出場初勝利届かずも「甲子園でプレーできたこと、生涯の財産にしてほしい」

[ 2021年8月16日 19:11 ]

第103回全国高校野球選手権第4日 1回戦   鹿島学園0-7盛岡大付 ( 2021年8月16日    甲子園 )

<盛岡大付・鹿島学園>ベンチから指示を出す鹿島学園・鈴木監督(撮影・河野 光希)
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 第103回全国高校野球選手権大会の第4日は16日、甲子園球場で1回戦が行われ、第4試合では、春夏通じて初出場の鹿島学園(茨城)は0-7で盛岡大付(岩手)に敗れ、聖地初勝利はお預けとなった。

 鈴木博識監督は試合後、第一声で「先制したかったですね。初回、2回、あそこで先制していれば」と複雑な表情を見せた。初回に2死満塁、2回には1死三塁と先制の絶好機をつくったが、盛岡大付の先発・渡辺の前にあと1本が出ず。その後も結局、最後まで攻略できずに無得点に終わり、「フライが多すぎました。あれでは走者が進まない。低い打球が打てれば、ヒットエンドランなどもと考えていたが」と無念そうに話した。

 4回には先発の薮野が、平内に先制3ランを許して、試合の流れが変わった。「薮野も4回までは非常によかったが、いつもよりモーションが速かったような感じもする。4回は2死からヒット、四球を出したところで、気落ちしたように見えたので、タイムを取った」として、落ち着かせようと「気持ちを切り替えていけ」「満塁にしてもいいんだぞ」と伝令をマウンドに送ったが、「気持ちを切り替えて、ストレートで攻めていって、あの結果になったということかもしれない」と、効果的なタイムにはならず、指揮官としては悔やんだ。

 ただ、創部33年目で、サッカーの街として有名な鹿嶋市からの初出場には価値もある。「勝ちたかったが、甲子園でプレーできたこと、選手たちにとって素晴らしい、生涯の財産にしてほしい」と選手たちに語り掛けるように話した。

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