沖縄尚学 沖縄県勢春夏通算100勝 比嘉監督「守りも攻撃も思っている以上の動きを見せてくれた」

[ 2021年8月16日 16:22 ]

第103回全国高校野球選手権 1回戦   沖縄尚学8―0阿南光 ( 2021年8月16日    甲子園 )

<沖縄尚学・阿南光>9回2死、沖縄尚学・当山は阿南光の代打・木村を空振り三振に抑える (撮影・後藤 大輝)
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 第103回全国高校野球選手権大会の第4日は16日、甲子園球場で1回戦が行われ、第3試合では2大会連続出場の沖縄尚学(沖縄)が25年ぶり出場の阿南光(徳島)を8―0で撃破。7年ぶりの夏の初戦突破を果たし、沖縄県勢として全国大会の春夏通算100勝を達成した。

 投げてはエース左腕の当山が3回には3者連続三振など、キレのある直球と変化球でわずか2安打。二塁を踏ませず、無四球、12三振を奪う力投で116球の完封勝利を飾って見せた。

 打線は初回2死一塁で知念大の左翼線適時二塁打、長浜の左前適時二塁打で2点を先制した。2回には2死一三塁に下地の右前適時打で加点。6回にも1死満塁で仲宗根の遊ゴロの間に1点。7回には1死二塁で前盛が右越え適時三塁打、なおも2死三塁では後間の遊ゴロが敵失を誘い加点した。8回には無死二塁で知念大の左適時二塁打、なおも1死三塁で大城の左犠飛でダメを押した。

 比嘉公也監督は7年ぶりの甲子園勝利に「素直に嬉しく思います」と安どの表情。沖縄県勢としては春夏通算100勝となったが「大会に入る前に連盟の方からも言われてましたので、何としてもこの一つは勝ちたいなと言う強い思いはありました」と話した。
 
 投打がかみあっての快勝。「沖縄大会の決勝から日にちが開いたので、前半もたつくと嫌だなと思っていたんですけど、守りも攻撃も思っている以上の動きを見せてくれたのが良かったかなと思っています」と振り返った。

 当山の投球については「実戦から離れているので、もう少しボール球先行になったりするかと思ったんですけど、最後まで的を絞らせずいい投球だったんじゃないかなと思います。初回は直球に合わされている感じがしていたので、変化球も見ながら配球をしていきなさいという事はバッテリーに言っていたんですけど、予想を超える投球をしてくれたなと思います」と評価した。12三振については「三振を取る投手ではないので、打たせていくんですけれども、要所要所で低めに集まった結果かなと思います」と話した。

 攻撃については「取りたいところで取れたのが当山の投球にもつながったんじゃないかと思います。2死から簡単に3人で終わるとか、淡白な部分が凄く見えるチームだったんですが、ここにきて粘りが徐々に見え始めているかなと思います」。7回には下位打線での得点もあり「何とかきょうは粘って。8番の前盛がいいところで打ったなと思います」と話した。

 コロナ禍で調整も厳しかった中で勝ち取った白星。「(沖縄は)コロナで大変苦しい思いをされている中、私たちはこちらで試合をさせていただいてますので、そのことに感謝をして、何とか沖縄県を元気づけられるような試合をしたいなと思っています」と前を見据えた。

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