“救世主”ラオウだ!オリックス・杉本がチームの首位陥落危機救う逆転2点二塁打

パ・リーグ   オリックス5－3ロッテ （ 2021年8月15日    ZOZOマリン ）

＜ロ・オ＞2回無死一塁、オリックスのジョーンズ（右）は左越え2ランを放ち杉本とガッツポーズ（撮影・小海途　良幹）
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　世紀末覇者の一撃が、オリックスの首位陥落の危機を救った。2―3の6回1死満塁で、ラオウこと杉本が応えた。1ボールからの2球目、3番手・田中の低め144キロシュートを強振。雨が降りしきる敵地で、火を噴くような痛烈な打球が三塁線を破る。逆転＆決勝の2点二塁打だ。

　「次の打者がジョーンズさんですし、いい打者ですから、（自分が）打てなくても“ジョーンズさんが何とかしてくれる”と、気負わずにいけました」

　同率首位で迎えた6月30日以来の陥落危機で耐えた。2位・楽天が敗れたため順位に変動はなかった一方、敗れればロッテ、ソフトバンクに詰められただけに、これ以上パ・リーグを混戦模様にさせないという上で価値があった。

　2回には「令和の怪物」佐々木朗から中前打を放ち、続くジョーンズの先制2ランを演出。8回1死一塁では左前打でジョーンズの中犠飛につなげた。3安打全てが得点に絡む5度目の猛打賞が、ロッテキラーぶりの証明。これで今季15試合で53打数21安打で打率・396、11本塁打、19打点と全てがカード別最高を記録する。

　「なんか打てますね、特に意識はないんですけど。他のカードでもこれくらい打ちたいですね」と言えば、中嶋監督も「全部のカードで、やってもらわなきゃ」と期待した。四半世紀も遠ざかる頂点へ、拳王が覇道を突き進む。（湯澤　涼）

　▼オリックス・ジョーンズ（2回に佐々木朗から3号2ラン）レベルの高い19歳。貪欲に学べばもっと凄い投手になる。令和の怪物と呼ばれているのか。オレは何かって？“おじさん”だ。