明桜・風間の肉体つくった“肉・肉・マヨネーズ”

[ 2021年8月16日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権 1回戦   ノースアジア大明桜4-2帯広農 ( 2021年8月15日    甲子園 )

<ノースアジア大明桜・帯広農>ボールを見つめるノースアジア大明桜・風間(撮影・河野 光希)
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 【Hero's File】4兄弟全員が「球」を名に持ち、野球をした風間家の家訓は「礼儀・謙虚・感謝」。実は裏の家訓もある。それは「肉・肉・マヨネーズ」だ。三男の球打は高校入学時で現在とほぼ変わらない身長1メートル82、81キロ。最速で157キロを投げ込む強じんな肉体は、中学時まで過ごした山梨県甲州市にある実家の食事でつくりあげた。

 食卓には毎日必ず焼き肉、唐揚げ、とんかつなどの肉料理が並び、調味料は4兄弟そろって「キユーピーマヨネーズ」。激しい野球の練習をこなした後に体をつくる肉にカロリーの高いマヨネーズをかけ、どんぶりに大盛りご飯2杯が日課だった。おかずがとんかつだった日の夕食から計算すると1食で約3000キロカロリー。18~29歳の男性は1日に約2600キロカロリーが必要とされており、中学時代は夕食のみで超えていた。

 満腹感で箸が止まる日もあったが「高校では体が大きくないとついていけない」と残すことはなかった。「今でもマヨネーズは好き。濃い味が好きなので(寮の食事も)プラスで(マヨネーズを)かけています」と笑う。

 「キユーピーマヨネーズ」を生み出した中島董一郎氏は日本人の体格向上を願い、栄養価の高いマヨネーズを日本で販売しようと考えたという。1925年に発売されてから96年。大型右腕はその願いを体現している。

 甲子園の左中間スタンドには「キユーピーマヨネーズ」の広告看板がある。この日はキューピーちゃんが見守る中での熱投だった。(柳内 遼平)

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2021年8月16日のニュース