9回締めても阪神・岩崎に“アレ”はなし 頂点目指す戦いが始まった予感

[ 2021年8月16日 07:45 ]

セ・リーグ   阪神3-0広島 ( 2021年8月15日    京セラD )

<東京五輪・野球決勝 日本・米国>8回途中から登板する岩崎(撮影・小海途 良幹)
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 【記者フリートーク】金メダルを懸けたマウンドでも“アレ”は出なかった。東京五輪の決勝戦。1点リードの8回無死一塁で登板した岩崎は、3者連続アウトで見事にピンチを断った。誰がどう見てもしびれる場面。吠えることはあっても一度も見たことのない「ガッツポーズ」が出るならここだと思った。

 だが、テレビ画面には表情を変えずベンチへ下がる背番号13が映っていた。以前、左腕が話してくれたことを思い出した。「自分が投げ終わっても次に投げる投手がいるわけで。まだ、どうなるか分からないし、大きなリアクションはしたくないというのは、ずっと前からあります」

 ただし、こうも付け加えていた。「9回なら分からないですよ。まぁ、見ててください」。この日、最後の打者・松山を見逃し三振に斬っても、やはりガッツポーズは出なかった。頂点を目指す戦いが再び始まったことを思えば当然といえた。(阪神担当・遠藤 礼)

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2021年8月16日のニュース