巨人　BC栃木のブラジル国籍152キロ右腕獲得　日本生まれ25歳のダニエル・ミサキ育成契約

BC栃木のダニエル・ミサキ（BC栃木オフィシャルサイトから）

　巨人がBC栃木のダニエル・ミサキ投手（25）を育成契約で獲得することが16日、分かった。近日中にも発表される。

　ブラジル国籍ながら日本生まれで2歳まで静岡で育ったダニエルは最速152キロの本格派右腕。カーブ、スライダーなど5種類の変化球も操る。13年WBCでは同大会最年少の16歳でブラジル代表のセットアッパーとして出場。メジャー球団傘下のマイナーなどで経験を積み、20年にBC栃木に入団した。

　今回は若さと将来性を見込んでの育成契約。近年、球団は育成に舵（かじ）を切り、昨季は12球団最多の5人を育成から支配下に昇格させた。今季は日本人の枠を超え、外国人選手の育成強化策に乗り出し、ともに野手で今年2月に獲得したドミニカ共和国出身のティマ、デラクルーズも10代。現在ローテーションの一角を務め、東京五輪でドミニカ共和国の銅メダルに貢献したメルセデスも元々は育成選手だ。ダニエル獲得は、近未来を見据えた補強策の一環だ。

　◇ダニエル・ミサキ　1996年（平8）4月9日生まれ、ブラジル国籍の25歳。13年WBCに16歳で同国代表として出場。同年にマリナーズとマイナー契約を結び、傘下ルーキーリーグでプレー。16～18年はブルワーズに移籍し、マイナー契約。20年にBC栃木に加入した。最速は152キロ。1メートル83、94キロ。右投げ左打ち。