JR九州 全国切符に王手 東向、感謝のV撃

[ 2021年5月29日 07:14 ]

社会人野球日本選手権九州地区予選   準決勝JR九州2―0九州三菱自動車 ( 2021年5月28日    熊本県リブワーク藤崎台 )

<JR九州・九州三菱自動車>先制の左前適時打を放った東向
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 準決勝2試合が行われた。JR九州は九州三菱自動車に2―0で勝利。4回に入社15年目のベテラン、東向誠内野手(32)が左前に先制の適時打を放つなど活躍した。きょう29日は第1代表決定戦と、敗者復活トーナメントの1回戦が行われる。

 控えめなガッツポーズがベテランの頼もしさを際立たせた。4回だ。1死一、三塁でJR九州の東向は甘く入ったスライダーを左前に運んで先制点をもぎ取った。「いい形でヒットになって良かった」と胸を張った。

 4回以降はチャンスで一本が出ず追加点が取れない。一方で守りでは2回から8回まで毎回走者を出しながら、堅い守りで無失点を続けた。東向は「ピンチのときでも攻めてやろうと(チームメートと)話をしてきた。ベンチ、守っている野手、投手は弱気にはなっていなかった。それがいい流れをつくったと思う」。9回に押し出し死球で追加点を挙げ逃げ切った。

 昨年は都市対抗予選を新型コロナウイルスの影響で九州予選を辞退。JR門司駅で勤務する東向は緊急事態宣言の影響で学生がいない姿などを見てきたという。「(だから)野球をやっている場合じゃないと切り替えられた」と振り返る。2年ぶりの日本選手権九州予選にかける思いはどこよりも強い。「コロナの状況でも野球をやらせてもらっている環境に感謝していますし、応援してくださる方々にも(九州)代表権を取って全国に行きたい」と意気込む。

 きょう29日は西部ガスと第1代表をかけて対戦する。野中憲二監督は「気持ちを入れて最後に笑えるようにやるだけだと思います」と語った。

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2021年5月29日のニュース