首都大学L 東海大、不祥事から出直しシーズン終了

[ 2021年5月29日 14:31 ]

首都大学リーグ・優勝決定1回戦   桜美林大3―1東海大 ( 相模原 )

<首都大学リーグ・優勝決定1回戦 桜美林大・東海大>試合後の挨拶に臨む東海大ナイン(右端は井尻監督)
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 不祥事から出直しを期した東海大ナインのシーズンが終わった。3年生エース斎藤礼二を温存し、加藤匠(2年、東海大甲府)を先発させたが2回2失点で降板。打線も桜美林大・多間隼介(4年、北海)―山本雅樹(3年、中越)のリレーに6安打1点に抑え込まれた。今季から就任した井尻陽久監督(68)は「打てなかったのが敗因」と淡々と話した。

 不運も重なった。「1番・遊撃」として好守で引っ張った小松勇輝(3年、東海大相模)が22日の桜美林大戦で右ヒザ十字靱(じん帯断裂のアクシデント。ベンチから外さざるを得なかった。

 昨秋に部員の大麻使用が発覚し無期限の活動停止となったチームを、必死に立て直してきた門馬大主将(4年、東海大相模)は涙を拭きながら答えた。「4年生を中心に優勝しようと話してきたけど…。でも苦しみながらチームは1つになってここまで来れたと思う」。一時は最下位の危機を乗り越え優勝決定1回戦までこぎつけた今季の戦いは、復活Vを目指す秋へつながるはずだ。

 学生野球界に数々の栄光を築いてきた東海大。門馬は「(ユニホームの)縦じまには伝統と誇りがある。秋には優勝、そして日本一を目指していきたい」と前を向いた。

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2021年5月29日のニュース